「因幡うどん」東京進出へ

東京1号店のイメージ

 博多ラーメン店「一風堂」を運営する力の源ホールディングス(HD、福岡市)は4月8日、傘下の老舗うどん店「因幡うどん」の東京1号店が21日に開業すると発表した。同うどん店は福岡県内で展開しており、初の県外進出となる。若者やビジネスマンのほか、インバウンド(訪日外国人客)など幅広い客層の利用を見込んでいる。
 東京1号店は、JR原宿駅近くの商業施設「東急プラザ原宿 ハラカド」5階に出店。専用席が20席で、フードコートの座席も利用できる。定番の「ごぼう天うどん」や「肉うどん」、「かしわ飯」のほか、一部店舗でしか販売していない「博多鶏ダシうどん」や「えびとじ天丼」などもメニューに加えるという。因幡うどんの店舗として、初めて食券制を導入。多言語対応可能で、液晶画面に商品写真が表示されるため、インバウンド需要にも対応できる。
 因幡うどんは1951年創業。後継者不在により、力の源HDが2016年に事業を継承した。現在はJR博多駅や天神エリア、福岡空港内、北九州市、筑紫野市などで8店舗を展開している。福岡のうどん店を巡っては、北九州市発祥の「資(すけ)さんうどん」が昨年10月に外食大手のスカイラークHDの傘下に入り、千葉県や東京都内で出店を続けている。