次期会長に九電社長の池辺氏
2025年05月13日
九州経済連合会

九州経済連合会は5月12日、福岡市内で理事会を開き、次期会長に九州電力の池辺和弘社長(67)が就任する人事を内定した。九電出身者が九経連会長に就くのは12年ぶり。2期4年務めた倉富純男会長(71)=西日本鉄道会長=は名誉会長となる。6月11日に開く総会で正式決定する。
池辺氏は2018年に九電社長に就任。20〜24年には九電出身者として初めて、大手電力10社でつくる電気事業連合会の会長を務めた。今年6月の株主総会後に九電会長に就任する予定。倉富氏は21年に九経連会長に就任。西鉄でまちづくりや観光活性化を主導した経験を生かし、次世代移動サービス「MaaS(マース)」や国際自転車ロードレース「ツール・ド・九州」事業などを推進してきた。
九経連は九州・山口・沖縄の約1000の企業や団体が加盟する地域最大の経済団体。1961年の設立以来、歴代会長は九電出身者が担ってきたが、東日本大震災後の原発再稼働を巡る九電の「やらせメール問題」発覚や業績悪化を受け、13年に初めて九電以外から麻生泰氏(78)=麻生セメント会長=が就任。21年に倉富氏が受け継いだ。