菊池市に半導体向け「物流施設」
2025年05月09日
日本GLP

物流不動産大手の日本GLP(東京)は5月7日、熊本県菊池市に物流施設を開発すると発表した。台湾積体電路製造(TSMC)の同県菊陽町進出を受け、周辺では半導体関連企業が集積。原材料や部品、精密機械の保管ニーズの高まりに対応する。同社の物流施設開発は、熊本県では「GLP熊本大津」(大津町)に続き2件目、九州では5件目となる。今年7月に着工し、2026年8月末の完成を目指す。
「GLP熊本菊池」は、国が整備を進める中九州横断道路の大津西インターチェンジ(仮称)から約2.8キロの国道325号沿いで、熊本空港から約12キロの場所。近隣にはTSMCのほか、ソニーや東京エレクトロンなどの工場が立地している。施設は地上2階建てで、敷地面積は約1万9000平方メートル、延べ床面積は約1万8000平方メートル。1社の入居を想定。全館に空調を整え、温度管理が必要な精密機械の保管にも対応する。
同社は、福岡県で「GLP福岡粕屋」(粕屋町)と「GLP福岡小郡」(小郡市)を手掛け、複数の物流施設で構成する九州最大規模の「GLP福岡ICプロジェクト」(粕屋町)が始動。地域の需要に根差した開発を推進し、地域経済の発展に貢献したいとしている。