九州の志士「近代統計の黎明期を切り開いた『杉亨二(こうじ)』」
2025年08月20日
杉亨二は長崎出身で、大坂の適塾や幕末期の蘭学者である杉田成卿(せいけい)、勝海舟に学んだ蘭学者・医師・幕臣である。明治時代以降は、明治政府の官僚、統計学者として「日本近代統計の祖」と呼ばれ、近代統計学の確立に尽力した。
幕臣時代に統計学を志す
杉亨二は、1828(文政11)年、肥前国長崎の本籠(もとかご)町(現在の長崎市)に生まれた。幼名は「純道(じゅんどう)」だったが、途中「亨二」に改名している。また、柳樊(りゅうはん)や柳樊斎とも号した。9…
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