九州の志士「西洋菓子のパイオニア・菓子王『森永太一郎』」
2023年09月20日
森永太一郎(1865~1937)は、日本にマシュマロやキャラメルといった西洋菓子を広めた人物である。幼少期は恵まれた家庭環境ではなかったが、陶器商としての商才を発揮した後、「菓子王」と呼ばれるようになった。この森永製菓の発展と森永太一郎の企業家精神を探る。
陶器商からの転身
1865(慶応元)年、森永太一郎は、肥前佐賀藩伊万里町(現在の伊万里市伊万里町)で生まれた。この地は古くから伊万里焼で知られており、森永の祖父・太兵衛と父・常二郎は伊万里焼を扱う問屋を営んでいた。また…
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