2023.5.25
「黒字化目標」2027年度に先送り/みんなの銀行
ふくおかフィナンシャルグループ(FG、福岡市)は5月23日、傘下のインターネット専業銀行「みんなの銀行」の新たな経営計画を発表した。収益の柱である個人向けローン残高が伸び悩んでおり、黒字化の目標を2025年度から27年度に見直す。
みんなの銀行は21年5月にサービスを開始。昨年7月に始めた個人向けローンの残高(3月末時点)は、目標250億円に対して47億円にとどまった。残高目標は24年度に950億円としていたが、240億円に下方修正する。口座数(同)は目標より20万少ない60万で、同行は「約7割が20〜30代の若者層でターゲット通り顧客基盤は拡大しているが、残高の積み上がりが想定より遅れている」と説明。収益拡大に向け、金融機能を他社に貸し出す「バンキング・アズ・ア・サービス(BaaS)」事業を拡大する方針。同行の23年3月期決算は、最終損益が43億3600万円の赤字(前期は35億8600万円の赤字)だった。
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