Key Person
関門海峡をシンボルに観光のキャッチボ−ルを
門司港運社長
野畑 昭彦氏(北九州商工会議所副会頭)
昨年、関門連携担当の副会頭として就任した。当社は長年に渡り、門司地区で港湾業務を主体に事業を展開している関係上、関門地域が 1つの生活圏であり、自然発生的に関門経済圏が形成されていることを重々承知しており、関門連携の必要性を痛感している。そんな中で関門連携の柱となる1つが観光であろう。
関門地域の主な観光施設で最も観光客数が多いのは、門司港レトロ地区で214万人、和布刈地区は121万人となっている。観光客数の推移をみると、北九州市では95年の434万人から、NHK大河ドラマ「武蔵」が放映された03年には658万人に達したものの、05年には597万人に減少した。一方、旧・下関市では例年300万人の水準でほぼ横ばいで推移している。両市ともに日帰り客が80%を上回っているのが特徴的だ。この数字から読み取れるのは、観光客数の伸び悩みであり、その打開策としてカギを握るのは関門地域の観光地の広域的な回遊性にあると考えている。
門司港レトロ地区では、トロッコ列車を使用した門司港レトロ観光列車事業が09年度にスタートすることが発表され、門司港と韓国・釜山を結ぶ日韓フェリーも今夏に就航する。また、下関市では3年前に豊浦郡 町を合併したことで、多くの温泉地が市域となり、ここを「下関の奥座敷」のキャッチコピーでPR活動を始めている。これらの観光資源をメイキングし、関門地域として一体的にアピールするための工夫が必要だ。
門司レトロ地区では門司港レトロ倶楽部を中心にして、大小様々な団体がイベントの企画・運営・PR活動に携わっており、特に民間主体の組織の活力には目を見張るものがある。できるだけ民間活力に任せて、タイミングをみて、それらを取りまとめる情報交換の場を設けるなど基盤整備が我々の役目になるだろう。基本的には「公設民営」が方針であり、官民の間に立った連携などのバックアップを果たしていく。
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