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勝負のメモリアルイヤー
王ホークスにとって「勝負の年」が来た。08年は王監督が指揮を執って14年目のシーズン。ソフトバンクに名を変えてから3年連続のV逸。ホークスとしても、もう4年も美酒から遠ざかっている。「絶対に優勝しかないと思っていたから、余計に悔しさが募る」と、昨シーズンの低迷をチームリーダー小久保はそう表現した。今年ももちろん、チームの合言葉は「V奪回、そして日本一」である。
今シーズンは王監督のラストイヤーになるかもしれない。指揮官の強烈な「覚悟」はチーム全体が共有している。心意気やよし、なのだが、それが今まで以上に「空回り」の原因にならないことを祈るばかりだ。
新年を迎え、「洗心」と書き入れた色紙を手に、今季V奪回を目指すソフトバンク王監督
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オフの戦力補強は決して十分だったとは言えない。大学・社会人ドラフトで「鉄腕2世」の異名をとる大場翔太投手(専修大)を6球団競合の末、引き当てたとはいえ、新人投手にVへの勝ち星ノルマを課すのは酷だし、新人頼みの補強では長丁場のシーズンが何とも心もとない。もちろん、大場投手には、その鉄腕ぶりを大いに発揮してもらいたいのだが、個人成績とチーム編成とはまた別の問題なのである。
福岡ソフトバンクホークス70周年&20周年ロゴ
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孫オーナーの号令一下、チームスローガンの「めざせ世界一!」を掲げて3年。世界に踏み出すどころか、ポストシーズンすら制覇できていない現実。シーズンの戦いと若手選手の育成という相反するような命題は年を重ねるごとに、その難しさを増しているようにも思われる。今年は福岡に新生ホークスが誕生してから20年目の節目のシーズン。ホークス球団としても大阪に南海軍が生まれて70年目のダブルメモリアルイヤーでもある。球団は記念すべき2つのアニバーサリーに向け、新しくロゴを作成し、いろんな角度から「周年事業」に取り組むことを発表した。記念ロゴマークに込められた球団の思いは「九州の地でのさらなるスポーツ文化の発展」と「球団創設以来続けてきたプロ野球文化への貢献」がうたわれている。今年こそ、覇権の年なのである。
昨年暮れのこと。あるラジオ番組企画でファンとの交流会に出た。熱狂的な鷹党であるが故に、厳しい意見もあったが、あらためて感じたことはみんなやはり「ホークスが好き」なんだ、ということ。札幌の日本ハム、千葉のロッテなど、スタジアムと一体となったすざまじい応援風景に鷹ファンも「負けておれない」とある種の危機感も感じ取っているようでもあった。
1月3日、練習始めの大場はブルペンに入り、いきなり170球を投げ込んだ
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王監督は言う。「プロは結果がすべて」―。今年は、そのすべてが問われるシーズンになることは間違いない。2月に入れば、宮崎の地で春季キャンプがスタートする。響き渡る球音が、秋の大勝利に導けるか。柔道のヤワラちゃんではないが、今シーズンは王ホークスにとって、「最高で日本一、最低でも日本一」なのである。
(日刊スポーツ新聞社 佐竹英治)
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