2007年10月号133ページに掲載

味わいの秋。10月1日は、

「日本酒」と「コーヒー」の日


香り・味・料理との相性で
日本酒に「ワイン」戦略を

 秋には2つのし好品が記念日を迎える。まず、新米で酒造りを始めるのが10月であることから全国酒造組合中央会は1978年から10月1日を「日本酒の日」とした。 ここに、 日本酒の市場開拓に「ワインがたどった経路がヒントになる」と切り出すのは老松酒造(大分県日田市)の森山保徳社長。
 ワインは、醸造酒ならではの香りと味わい、料理との相性で世界中に浸透。日本酒も欧米の高級スーパーマーケットやアジアのシティーホテル、居酒屋などで「穀物性でフレーバー豊か。スシ、サシミ、天ぷらはじめ、日本食の『うま味』を引き出す健康飲料」との受け止め方が一般化している。
 また、発泡性ワインは仏・シャンパーニュで取れたものはシャンパン、イタリア産はスプマンテ、スペイン産むはカバという具合に生産地で呼称が異なるが、同酒造の「微発泡 山水」など食品の世界コンクール「モンドセレクション国際大会連続受賞蔵」として、大分産にこだわって、まずは国内から「市場を展望したい」ところ。 もっとも、その飲み口とマッチするメニューは「特に選ばない」。和洋中なんでも「当人がおいしいと感じれば十分」で「ときにはお菓子でも」と締めくくった。

世界最高峰が「精製」する
すっきり澄み切った1杯

 さらに、「新コーヒー年度」が始まり、ニュークロップ(当年ものの原料生豆)の初収穫を迎えるのも10月。全日本コーヒー協会では83年から10月1日を「コーヒーの日」と制定。快適な朝の目覚めとランチタイム、さらにミーティングの最中に、いまや私たちの日常にコーヒーは不可欠の存在だ。 実際、国内では「コーヒー豆10グラムをカップ1杯分と換算すると、全国民がほぼ毎日1杯飲んでいる計算になる」とも。その背景には、700以上の成分からなる香りによるリラックスとリフレッシュ効果はもちろん、善玉コレステロールを増やして動脈硬化を防ぎ、血糖値の上昇を抑えて糖尿病予防になるなど、コーヒーの身体への効能が認められてきた点が大きい。
 特にUCC上島珈琲(神戸市、上島達司社長)では、ネパール産コーヒー豆(アラビカ種)を使ったレギュラーコーヒーを新発売。 世界最高峰・エベレスト(8848メートル)を含むヒマラヤ山脈一帯で栽培・収穫されたコーヒー豆には、高山の雪解け水による「自然の『精製』」が加えられており、「すっきり澄み切った味わいを身上とする」
 さて、この記事を読みながら1杯。コーヒーは野菜や魚、肉など生鮮3品同じ、生鮮食品でもある。「煎りたて・挽きたて・抽出したて」の「3たて」を大切に、ちょっと、仕事の手を止めて、ふくよかなアロマに包まれたい。

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