2007年10月号90ページに掲載
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ニシム電子工業


独自に開発した無停電装置で
高度化する産業機器の瞬停をバックアップ

水上開社長

●福岡市博多区美野島1-2-8
●Tel.092-482-4702

http://www.nishimu.co.jp/

生産ラインのわずかな
乱れもなくす電源系対策


 新潟中越地震による自動車部品工場の生産停止は記憶に新しい。地震や台風など災害による停電はもとより落雷による数百ミリ分の1秒という瞬時電圧低下でも、工場生産ラインの作動や病院の検査・手術、放送局の放映などにトラブルを招くなど、企業活動に多大な支障を来す。こうした停電、瞬停によるトラブル解消に、優れた技術で応えるのが九州電力グループのニシム電子工業だ。
 同社は昨年、3分ー10分の停電をバックアップする「トライポート型交流無停電電源装置(UPS)」の従来型に改良を加え新製品を開発した。
 従来使われる無停電電源装置は、利用者の電気回路とつなぐ入出力切り替え装置の部分でトランス(変圧器)同士が向き合う、トランス2極のインバーター型(※)で、いわば一通方式。1極のインバーター回路が機能しないケースではバックアップがなく、電源が確保できなくなる。
トライポート型交流無停電電源装置=24時間監視の保守とセットで契約すれば投資負担を軽減する

 これに対してUPSは絶縁型3極トランスで、入出力装置の電源側に2極のトランスを並行して設け、万一1極で電流が流れなければ、片方の1極が自動的にバックアップして確実に電源を流す2通方式。「故障が少なく、信頼性が高い」(同社)という。
 3分以下の瞬時停電や瞬時電圧低下についてはコンデンサーを使った「瞬停防止装置」があり、状況によって無停電対策を使い分けるなど化学製品、IC関連、食品などの製造業や情報通信サービスなどの産業機器分野で幅広いサポートを行っている。

優秀で高度な技術者が
直接コンサルティング

 これらの無停電装置は、立ち上がりの遅い自家発電につなぐまでの停電対策として有効だ。さらに同社は、利用者の電源に侵入してくる雷や高調波を計測して予測分析し、電源の保安器やアースの付設といった改善を施す対策工事まで実施、設備コストを考慮した最適な電源システムを提案している。
 同社は、九電の送電制御を長年手がけてきた実績があり、幅広い技術を習得した優秀な技術者がいる。4月以降はこの高度技術者を「上席エキスパート」として認定、九電の電力トータルソリューションを推進するアカウントマネジャーとも連携して、ユーザーとの直接面談によるコンサルティングを行い助言はより専門的だ。
 同社は「放送局では全国で4割、九州で8割が当社の無停電システム」という。また、大型工場など無停電トラブル時の負荷が大きくかかるユーザーの受注が目立って増えている。このように「電源の安定確保は社会的使命」とする同社イチオシの無停電システムは、すそ野が一段と広がっており、組織の危機管理が叫ばれる中、期待感がますます膨らんでいる。
※現在はパワーエレクトロニクス技術によるトランスレスインバーター回路が主流

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