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特集 九州電力
「オール電化」で安心、快適な暮らし
優れた機能性で普及するエコキュート
「オール電化な生活」を選ぶ一般家庭や法人が九州でも増えている。これは、オール電化が持つ、快適で安心、経済的で環境にも優しいという特長が受け入れられているためだ。こうしたニーズに応えるため九州電力では、積極的に販売部門を強化。一般家庭向けでは特にエコキュートの普及拡大を推し進めながら、新たな需要の創出を図っている。
快適性求めて年々拡大
オール電化導入の需要
九州電力は、05年度から取り組む中期経営方針において、最終年度(09年度)までの新規需要創出量37億キロワット時を目標に据えて販売電力量の拡大を図っている。近年、外食チェーンのほか病院や福祉施設、学校などで広がりを見せる電化厨房や電気式空調が伸びているほか、順調に普及が拡大しているのがオール電化住宅である。
オール電化住宅は、火を使わないことから安心で快適、その上、家計への負担が軽く経済的で環境にも優しいといった多くの特長が広く認知されて利用者が拡大。03年度は累計17万戸(世帯普及率3%)だったが、04年度は同22万戸(同4%)、05年度は同28万戸(同5%)と順調に推移。特に、06年度は目標の7万戸を大きく上回る7万9000戸と新たに契約し、累計では35万戸(同7%)を突破した。07年度は新規契約8万8000戸(同8%)を目標に設定。09年度までの累計戸数は60万戸(同12%)を見込む(グラフ1参照)。
グラフ1からも分かるように、オール電化を導入する一般住宅のうち約6割(06年度は60.8%)が既築戸建てである。これは、中古住宅の購入やリフォームを機にオール電化を導入するケースが多いことを示している。九州電力では、IHクッキングヒーターおよび電気給湯器を導入することを「オール電化」としているが、生活スタイルや住むシーンに合わせて食器洗い乾燥機、床暖房、浴室乾燥暖房などの提案も行っている。
豊富な種類を誇るオール電化機器の中でも、IHクッキングヒーターなどと並んで人気が高まっているのがエコキュートである。エコキュートとは、空気の熱を利用してお湯を沸かす高効率なヒートポンプ式の電気給湯器。省エネで熱効率が優れているうえ、オゾン層に深刻な影響を与えるフロン系の冷媒ではなく、自然界に存在するCО2を使用。このことから、環境に非常に優しいというメリットを持つ。
九電の試算によれば、都市ガス給湯器と比べた場合、エコキュート1台当たりのCО2排出削減効果は年間で273キロ(約32%)になるという。06年度までのエコキュートの販売によるCО2削減効果は年間19.4トンに達するとしている。
高効率で経済的なエコ
キュートの需要高まる
夜間の割安な電気を使用するうえ、熱効率も高いことから、光熱費が割安になる点もエコキュートの特長だ。九電の試算によれば、ガス調理器・ガス給湯器の住宅とオール電化住宅を比較した場合、年間では約8万円の削減。さらにエコキュートを併用した場合には年間10万円ものコスト削減となる。
こうした高い効果が得られるのはエコキュートが、投入した電気エネルギーの3倍以上の熱エネルギーを得られるシステムとなっているからだ。つまり、一般家庭で使用する電気は、発電時の廃熱や送電ロスなどにより、1次エネルギーが持つエネルギーの40%程度にまで低下してしまう。一方、エコキュートを利用することにより、1次エネルギーと比較して120%程度の熱エネルギーを得ることが可能となる。
一方、エコキュートを設置する際には、初期投資として本体価格と設置費用で60〜75万円程度が必要となる。だが、割安な光熱費と環境負荷への低減というメリットを考慮すれば、長期的にみて割安となることは明らかだ。エコキュートが順調に普及拡大しているのも、利用者がこの点を理解している証左といえる。
01年以降の電気給湯器(エコキュートと電気温水器)の普及状況を表したのがグラフ2である。これからも分かるように、販売台数は順調に拡大し、06年度は8万4200台を販売している。特に、エコキュートは対前年比約173%と飛躍的に増加。07年度も同約140%と高い伸び率を示している。
さらに、エコキュートの優れた環境性能は政府も注目。京都議定書目標達成計画において、「CО2冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)を2010年までに520万台普及」させることで、民生部門におけるCО2排出量の抑制を図ることを目標に掲げる。そのため、補助金(一般家庭4万5000円)の交付も実施、07年度は120億円の予算を組んでいる。06年度は全国で16万5000台、九州だけでも1万8000台に補助金が交付された。今年も第2期が今月31日まで募集を受け付けているほか、第3期(9月3日〜10月31日)と第4期(11月5日〜12月14日)にも募集がなされる。
多様化するニーズに対応するよう、新たなタイプのエコキュートも続々と登場している。省容量・高速加熱型のエコキュートは、幅90センチ、奥行き45センチ、高さ150センチのコンパクトタイプ。小型化によりマンションなどの狭いスペースでも設置が容易となった。また、給湯やお風呂への自動湯張り、浴室の暖房乾燥、さらには床暖房にも対応可能な1台4役の多機能エコキュートも登場した。
経済性と環境負荷への低減を実現することに加えて、機能性が一段と高まった新機種の登場により、エコキュートへの関心は確実に高まることが予想される。九電では、「2010年までに52万台普及」を目標に据えて、今後もエコキュートの普及拡大に努めていく。併せて、他のオール電化商品への波及効果による新たな需要獲得も積極的に図っていく方針だ。
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