2007年8月号102ページに掲載
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福岡倉庫


富永太郎社長

上海に続き北京、ベトナムに拠点を開設
福岡市最大級の倉庫を来年2月に稼働


相次ぐ中国進出で
海外引っ越しが好評

 地場物流大手の福岡倉庫(福岡市、富永太郎社長)は倉庫業、引越業、運送業で他の有力な物流会社と連携した全国ネットワーク網を展開、国内物流で実績を積んでいる。
 同社は1948年の創業時から海外引っ越しを手がけてきた。これをベースに、海外へ進出する日本企業の物流業務や、それに伴う社員の海外引っ越し事業を強化している。国内企業の相次ぐ中国進出を商機に05年2月、初の海外拠点となる上海事務所を開設して中国市場を開拓、3年目を迎える今期にも黒字化を見込むまで定着させた。本年度中にも北京、ハノイに事務所を開設すべくすでに事務所の予定地を決定、進出への事務手続きを進めている。
 同社の引っ越しサービスでは、「高品質サービス」をモットーに付帯するサービスも一括して提供する。国内では倉庫業、運送業の得意先から派生してくる社員の転勤、事務所の移転、トランクルーム保管などを手がける。海外向けでは長年の実績を背景に、各国大使館・領事館といった官庁関連や外資系企業、国内企業から高い評価を得ている。富永社長は「海外赴任をされる皆さんは、引っ越し以外にもお子さんの教育に関することや保険手続きなど、さまざまな作業に追われる。弊社の高品質でスムーズな引っ越しで、お客さまの精神的負担を軽減することが重要」と同社の基本姿勢を強調する。

福岡市箱崎ふ頭に
賃貸方式で大型倉庫を開設

プライバシーマークを取得、個人情報保護を重視している書類保管専用倉庫
 同社は福岡市東区箱崎ふ頭で5月に着工、来年2月に完成する同社最大の物流施設を不動産ファンド運営の日本レップから借り受け「箱崎ふ頭ロジスティクスセンター」として運用開始する。地上4階建てで延べ床面積は2万6744平方メートル。1階両面では40台のトラックの積み下ろしができ、建築物の総合環境性能評価「CASBEE(キャスビー)」のAランク格付けにも対応する。物流施設としてはAランクの取得は九州で初めて。
 また、同施設は福岡市内初の物流ファンドによる投資となる。富永社長は「物流センターの統合や増大する博多港の貨物の取り扱いなどをかんがみて、かねてより大型物流施設が必要だと考えていたが、自社所有で土地や建物に投資をするのではバランスシート上不都合で、顧客の要望にも応えることができない。ファンドと組むことで、物流サービスを提供する企業としての位置付けがますます明確になった」として突破口を開いている。新倉庫がすべて稼働すれば売上高9億円程度の規模になるという。
 同社は06年12月期に売上高が100億円を突破した。今年1月には倉庫会社として九州初のプライバシーマークの認証を取得、今回の開設で国内外の物流システム構築に一段と拍車がかかりそうだ。

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