2007年8月号92ページに掲載
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正晃


印 正哉 社長

エリア戦略、多角化戦略で売上増続く
関東圏、中国上海圏でさらなる拡大狙う


4年連続売上300億円達成
飛躍し続ける総合医療学術商社

 創業以来、全国的にも珍しい「試薬ディーラー」として成長してきた正晃。その領域は今や試薬に留まらず、臨床検査薬や医療機器、理化学機器など多岐にわたり、ますます「総合医療学術商社」としての地位を確立している。
 医療を取り巻く環境が厳しくなる中、同社の06年度の売上高は前年比3%増の332億円に達し、4年連続300億円を実現した。その背景には、同社の各事業がそれぞれに売り上げを伸ばしたこと、九州以外のエリア、特に首都圏で認知度が上がってきたことがあげられる。「首都圏は大学や医療機関が多いので売上規模が大きい。進出5年目にして、ようやく認知度が上がってきた」と印正哉社長も手応えを感じている。
 また、医療用検査機器や最先端超精密分析用理化学機器、一般試薬や研究用及び医療用消耗品などが順調な伸びを見せたことも売上増につながった。
 新規事業として数年前から取り組んでいる健康食品事業も堅実に推移している。自社開発した「フコイダンシリーズ」に加えて、新たにコエンザイムQ10やさとうきびを原料にした健康・美容補助食品を手掛け、商品群にも広がりを設けた。健康食品市場は規模も大きく、利益率も高い。また、同社の商品は品質も高いことから、軌道に乗れば同社の事業の柱の一つとなることが期待されている。今後は販売戦略を工夫することによって、さらに売り上げを伸ばしていきたい考えだ。

今夏にも上海正晃設立
1000億円企業に向けて着々

正晃の本社ビル
 同社は04年から中国市場に向けて、現地商社と提携、自社開発の心臓エコーの3D画像表示ソフトや臨床検査薬、医療用機器を販売してきた。さらに今年の7月にも現地法人・上海正晃を設立、本格的な中国進出に乗り出す。印社長は「急速に売上を伸ばすよりも、着実な形で正晃ブランドを浸透させていきたい」とその展開を語る。
 今後の課題はエリア拡大に伴う人材育成。同社では社長・役員自らが社員1人ひとりと対話するなど、オープンな関係を築くことで、その可能性を引き出し、社員の主体的な成長を促している。印社長が「企業の成長はそこで働く人の成長。会社の役割の1つは社員が働きやすい職場環境を作り上げること」と語るように、常に中心に「人」が存在するヒューマンカンパニーを実現している。
 将来的に売上1000億円企業を目指す正晃。九州で築き上げた「正晃ブランド」を、社員1人ひとりの力で首都圏、中国上海圏などにも浸透させ、「総合医療学術商社」として、さらなる高みを目指す。

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