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ヤマエ久野
出森義人社長
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「食・住」のコーディネーターとして
取引先との共同利益を最大化
いま、企業価値を高める経営が求められている。企業価値とは、企業が投下した資本に対して、将来生まれる経済付加価値であり、有利子負債総額と株式時価総額の合計と表現することもできる。
これをヤマエ久野(福岡市)の言葉で置き換えれば、「地域に根差して、社会に必要とされること」(出森義人社長)であり、「大きいだけの企業ではない。地元にとって存在価値のある、良い企業に」との創業者・児玉静夫会長の遺訓が息づいている。
「現物卸」の機能強化で
存在価値の向上を
例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの店頭で温度管理されている冷蔵・冷凍食品から加工食品や酒類、またファミリーレストランや居酒屋で出されるメニューの材料など、同社は「食」を中心にメーカーとリテール(小売業)、さらにユーザーをつなぐ。その意味で、同社は中間流通を預かる商品管理業だが、すでに「『食』関連のコンサルティング業にまで」事業領域を深めている。
情報インフラ「PLISM(プリズム)」で組織・制度・業務プロセスを常に改善しながら、「現物問屋」としての情報力を強化。物流・リテールへのサポート機能を向上させる。メーカーに対しては、高精度の需要予測に基づいた自動補充発注を行い、さらにEDI(電子情報交換)に即応した商流・物流システムを構築。また、酒類の常温物流への統合で、さらなるコストダウンに挑戦中だ。
小売りの最前線では地域特性にマッチし、「お客さまの潜在的な要望にまで対応した」店構えと品ぞろえが不可欠。もちろん「安心で安全、健康的な『食』の提供」は全業務の大前提。一例として弁当や総菜などの製造時や出荷前に、衛生面をチェックする検査を徹底させている。
社会と共生、草創から
守成し「飛龍」を目指す
九州に生まれ九州に育ち、九州で必要とされる地場卸。売上高の90%は九州だ
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財務面では手形債権を流動化させることで、有利子負債を圧縮。グループ企業全体の資金を一括管理するCMS(キャッシュマネジメントシステム)と有効に連動させながら、資金の効率化を図っている。
常に「社会と共生し、お取引先とは共同利益の最大化を期す」姿勢が市場の支持を呼ぶ。この点で創業60年間、起業家も現社長も同じ立場だ。 一方で中国から伝わる「草創と守成」。事業を立ち上げ、業界での位置を築く。それらと組織を成長させるための「不断のイノベーション(革新)」が続く。再び中国の古典『易経』から引けば、大地に潜る龍(潜龍)が陽光のもとに現れ(見龍)、大空に舞う(飛龍、これが飛躍の語源)ために原点回帰を繰り返しながら、経営改革を進めているところでもある。
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