2007年4月号156ページに掲載
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地場ハウスメーカー2007

新産住拓

「創業50周年に向け、『医・食・住』連動の家を提案」


新次元・次世代への教訓状
「創志相承」で地域に寄与 

小山幸治会長
 新産住拓(熊本市)の事業が、新たなステージを迎えている。創業者の小山幸治氏は代表権をもつ会長に就任。2代目社長に次男の英文氏が選ばれ、長男の貴史氏は「OMソーラー(太陽光発電)ハウス」を扱うエコワークス、三男の憲治氏が「エアパス(断熱型壁体内通気工法)の家」を手掛けるすまい工房の社長にそれぞれ任命された。
 筆者として戦国武将・毛利元就(1497〜1571) のひそみに倣えば、3子に結束を説いた教訓状(心を同じくして相親しむべし)よろしく「創志相承。これまで積み上げてきた経営理念を受け継ぎ、発展させること」(小山幸治会長)に専心。「グループ3社でお客様本位の家を提供して、地域貢献に努めよ」との思いがある。
 新産住拓は1964年に創業。4000棟余の新築実績があり、年間200棟を受注して、熊本県内で不動の地歩を確立しているが、その展開は「医←→食←→住」とリンクする。

健康品質を厳格に徹底
住宅版の「スロー・フード」を 

泉忠義・泉林業社長の案内で山の見学会(山へ行こう)
 「天然無垢(むく)の熊本県産杉で、無添加の家。だから、有害な化学物質はゼロ」。同社の健康住宅への取り組みは、シックハウス症候群に対応した建築基準法改正(03年)より8年以上も前からだ。同改正ではぜんそく、アトピーなどの原因となる化学物質の使用が規制されたわけだが、これは健康な成人が基準。同社の場合は抵抗力が弱く、感受性が強い「赤ちゃんに基準を置く」。一例を引くと、新築住宅のホルムアルデヒド濃度測定値が0.02ppm(厚生労働省の指針値は0.08ppm)。「壁、床など見える部分だけでなく、建物の見えない空間に配慮する」スタンスが鮮明だ。同時に、その「見える部分」への工夫も徹底している。
 地産地消。「三里四方からの自然の収穫を五感を駆使して味わう」のは、スロー・フードの姿勢だが、同社の住まいづくりは、この「食」の精神にも符号する。
人吉・木地屋町の葉付き乾燥現場
 94年から木材の「産地直送ネットワーク」と「自社プレカット工場」を確立。流通経路を短縮して、同社と地元の林業・製材所の3者が協働して、原木発注から製材品納品までを一貫させる態勢を組んだ。例えば、泉林業(人吉市)・南栄(八代市)などから「樹齢50年以上・葉付き乾燥」原木(8000立方メートル)を年間契約で、入手する。うち40%がSGECの森林認証 。森林が適正管理されていることを第3者が客観・中立的に認定する(Sustainable Green Ecosystem Council=「緑の循環」認証会議)制度により、05年にハウスメーカーとして九州初の認証を受けた。
 本社プレカット工場では、製材品を接ぎ木や組み合わせ用に事前加工(Pre Cut)。土台や柱などの構造部材は防腐・防蟻処理を施して
「30年保証」の耐震・耐久性をもつ。 実際、杉の家には特有の香りや光沢があり、永く住むほどに独自の風合いと格調が重なる。
 さらに、同社では創業50年に向けて福岡県南部まで進出する方向性にあり、冒述3社の基盤と機能を固めているところでもある。

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