2007年2月号101ページに掲載

雲海酒造

本格芋焼酎「さつま木挽・黒麹仕込み」

本格焼酎を通して「ふるさと」の蔵と自然が見える
匠の技の伝承で時代を経て一層深まる味わい


蔵と自然を味わう本格焼酎

 本格焼酎市場は、関東以西の堅調な伸びに加えて、近年は関東や東北、北海道でも順調に需要が拡大。今や完全に国民酒として定着した感がある。本格志向、本物志向の高まりとともに消費者の選択基準も厳しさが増しているだけに、企業には品質へのこだわりが強く問われる。そうした中、雲海酒造(宮崎市、中島勝美社長)は、風味豊かで味わい深い本物だけを提供するという創業以来一貫した姿勢に徹しながら、時代とともに変化する様々なニーズに応え続けてきた。
 本格焼酎を味わうことは、蔵と自然を味わうこと―同社が定義する本格焼酎造りの原点である。この思いを具現化するため、蔵とその背景にある自然にこだわり、自然の恵みを生かした、その蔵ならではの旨さを追求し続けている。宮崎(五ヶ瀬蔵・綾蔵・高岡蔵)、鹿児島(出水蔵)のそれぞれの蔵で、魅力ある、個性あふれた「ふるさと」をもつ本格焼酎が生まれる訳だ。さらに、芋焼酎が本格焼酎市場の拡大をけん引することをいち早く見越して、高岡蔵(宮崎)と出水蔵(鹿児島)で設備の改装および工場の増設など生産体制を強化。高岡蔵では「日向木挽」「日向木挽・黒ラベル」を製造。出水蔵では「さつま木挽」「薩摩古秘」に加えて、06年10月からは「さつま木挽・黒麹仕込み」の発売を開始した。芋本来の自然な甘み、黒麹ならではのふくよかな香味とキレのある味わいから早くも高い評価を得ている。
 また、酒造りと伝統工芸の「綾・酒泉の杜」に隣接する綾蔵内(宮崎)に05年11月に完成した「綾・手造り蔵」は、同社の「こだわりの本格焼酎造り」を間近で見学できることから大きな反響を呼んでいる。ここ「手造り蔵」の本格焼酎は07年中にも販売を開始する予定である。

品質は各品評会でも高評価

 拡大をみせる本格焼酎市場に、より本格感を追求した商品も積極的に販売している。06年9月には、“綾蔵”の熟練した蔵人が素材本来の旨みを引き出した本格米焼酎「久蔵(とわくら)」を新発売。さらに、05年12月に宮崎県内で限定販売し、06年6月に追加販売するなど県内外から多数の問い合わせがあった本格芋焼酎「日向木挽・原酒」は、同年10月から全国発売を開始した。
 同社を代表する長期貯蔵本格焼酎は、依然として各品評会で高い評価を得ている。06年7月に開催された「ワイン&スピリッツコンペティション」では、「マヤンの呟き」と「綾セレクション」が金賞を受賞。「那由多の刻」と「大河の一滴」も銀賞を受賞した。さらに、カテゴリーごとの最高位の商品に授与される「Best in C1ass」に、そば焼酎部門で「マヤンの呟き」が、麦焼酎部門で「綾セレクション」が選ばれた。また、「06年秋季(第23回)全国酒類コンクール」では「大河の一滴」が、「本格焼酎・麦焼酎部門」で一位。さらに、出品蔵元と一般投票によって選ばれる「本格焼酎部門・総合」でも一位と、ダブルで最高位を獲得した。

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