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雲海酒造
本格焼酎市場の拡大をけん引
本物だけを追求し最高の品質を提供
本格焼酎市場をけん引
消費者ニーズ汲み経営に反映
中島勝美社長
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出荷量の実質ベースが堅調に拡大する一方で、流通・販売ルートの正常化が進む本格焼酎市場。そのけん引役でもある「雲海酒造」(宮崎市、中島勝美社長)は、本物だけを追求した味わい深い商品の提供で着実に販売実績を伸ばしてきた。05年9月期決算では、本格そば焼酎「雲海」、本格麦焼酎「いいとも」という2銘柄が好調な売れ行きを継続。併せて、本格芋焼酎ブームが追い風となり、本格芋焼酎「さつま木挽」などが予想を上回る販売量を記録し、販売実績は前年比105%と伸長した。
業績好調の背景には、本格焼酎の浸透を図る同社のたゆまぬ努力がある。例えば、“本格そば焼酎の話題作り”を目的に04年3月に実施した全国キャンペーン。昨年10月からは、本格そば焼酎「吉兆雲海」の全国発売開始1周年を記念して、“まろやかにうまい。吉兆雲海”をキャッチコピーに第4弾を展開した。さらに、国内初のそば全麹による本格そば焼酎「雲海 全麹仕込み」は昨年6月から東京支店エリアで発売を開始。今年3月には全国発売。また、同月からは“本格焼酎フェアー”と題して、東日本ブロックでは本格そば焼酎「吉兆雲海」、西日本ブロックでは本格麦焼酎「いいとも」「いいとも黒麹」を中心に、各商品が持つ深い味わいを楽しめる工夫を凝らしたイベントを展開。全国キャンペーンとエリア戦略の効果的な融合が愛飲者拡大の大きな要因といえる。
創業以来変わらない
本物だけを追求する姿勢
黒麹仕込み、日向灘黒潮酵母を使用した本格そば焼酎「吉兆雲海」(720ミリリットル、アルコール度数25度)
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最高の品質を追求する同社の姿勢は、今年も数々の品評会で高い評価を得た。鹿児島県本格焼酎鑑評会(2月)では、本格芋焼酎「さつま木挽」が優等賞受賞酒の中でも最高位となる総裁賞を2年連続で受賞。熊本国税局酒類鑑評会(4月)では、そば・麦・芋・米の全原料の本格焼酎が優等賞を受賞。特に、各県から毎年1人しか選ばれない「杜氏代表」を本格芋焼酎「日向木挽」の造り蔵である高岡蔵杜氏の原口康二氏が受賞した。モンドセレクション(5月)では、「大河の一滴」「マヤンの呟き」「那由多の刻」「綾セレクション」という同社を代表する長期貯蔵の高付加価値商品が、すべて金賞を受賞。加えて、「大河の一滴」は最高金賞を受賞した。
97年に焼酎業界では初めて焼酎粕処理工場を設置。99年には焼酎粕の飼料化に成功と、焼酎粕海洋投棄による海洋汚染防止に取り組んできた同社。昨年10月には創業の地・五ヶ瀬町に「五ヶ瀬リサイクルセンター」が完成し、焼酎粕を100%リサイクルする体制が整った。また、蔵人達の技や厳しい品質管理など“こだわりの造り”を見学できる「綾・手造り蔵」は昨年11月にオープン。工場見学者は約3倍となり、隣接する酒泉の杜の来園者増だけでなく、県内観光の活性化にも大きく貢献している。
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