2006年7月号142ページに掲載
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住友林業

井上茂
住宅本部九州住宅営業部長

福岡市中央区天神1-1-1
アクロス福岡6階
TEL 092-724-1677
http://www.sfc.co.jp

冷暖房から「涼温房」へ
木を知り尽くした伝統の住まい


 住友林業の総合力を結集した企画住宅「MyForest(マイフォレスト)」の「涼温房」は、和の伝統と知恵を凝縮、自然の風や熱、水、素材を生かして暑い夏、寒い冬を乗り切る住まいだ。四季折々の伝統的な木造住宅をルーツに、日本の気候や風土に適応、次世代省エネルギー基準をクリアする最新の技術を融合させた。

 深い軒や庇、家屋南側に設けた落葉樹、面格子やすだれ、パーゴラといったものが、夏の強い日差しを遮り、面格子やすだれなどは風通しもよくする。室内上部は天窓、欄間、下部は通風床、その中間は格子建具、格子戸といった建材が風の通り道をつくり、涼しさを確保。貝、サンゴを使った塗り壁や建材が、夏に除湿効果、乾燥する冬には水分を放出する調湿性を発揮する。
 冬になると、軒や庇が低い太陽の日差しを部屋の奥まで取り込み、落葉樹は葉を落すので日光がたっぷりと入りやすい。北側に常緑樹を植えれば、寒い北風も軽減できる。
 さらに大開口部で日差しを取り、天井や障子、床下の蓄熱材で日射熱を滞留させるなど、夜間も天然の蓄熱作用が働き、暖房器具に頼りすぎない仕組みを作りだしている。
 木材を知る同社のノウハウが、遮光、遮熱、通風、蓄熱という日本独特の知恵を引き出している。

ここに注目

「約300年の森林経営で環境保全に貢献
住友林業―そのすべてがサステナブル」

 地球温暖化防止を謳った2005年の京都議定書の発効により、CO2の削減は時代のすう勢になっている。
 同社は1894年に別子銅山の森林を再生するなど約300年前の創業以来、森を守り続けている。国土の1000分の1にあたる約4万ヘクタールの社有林を保有、「サステナブル(持続可能)な森林経営」を行い、森林の荒廃や土砂の流出を防いで循環型社会に貢献してきた。さらに木材を有効活用するため、柱や土台といった構造材を優れた強度と耐久性が持ち味の国産ヒノキに統一。「1万本クラスを調達できるのは当社だけ」という国産ヒノキを100%使う集成材「スーパー檜」や含水率15%以下の無垢乾燥材「ミズダス檜」を多用し、伐採した後は再び苗木を植え、森に返して次代へ継承する。

 また、木の家に暮らすという伝統は、加工された後の木材もCO2を含有し続けるので、環境保全の一助となっている。こうした「環境共生住宅」は、サステナブルな社会への道しるべとしても注目されている。

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