2006年3月号104ページに掲載
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好景気始動を受け、活性化する自治体の企業誘致

北九州市

「自動車部品産業の生産・物流拠点『サプライヤーズパーク構想』を推進」


北東アジアの中心地に、西日本のゲートウェイ機能が充実

●ミウラ折りの「北九州市臨海部企業立地ガイド」企業立地に必要な情報(市内地図、物流インフラ、分譲地等)を網羅。開くのも閉じるのもワンアクションの地図(閉じて152×100mm、広げるとB2サイズ)。東大名誉教授でもある宇宙構造物の設計家の三浦公亮氏の考案した地図。※お問い合わせいただければ、すぐにお持ちいたします。
 自治体の企業誘致に付きもののフレーズが、「陸・海・空の交通アクセス」だが、こうした地理的要件で優位に立つのが北九州市だ。
 同市は北東アジアの中心に位置し、1000キロメートル圏内に中国の上海、青島、大連、韓国のソウル、釜山などの主要都市、そして東京を望む。国内では本州と九州との結節点であり、西日本のゲートウェイ(出入口)でもある。アジア各国の成長性は折り紙付きだが、北九州市では、その巨大市場に向けた、輸出入と生産拠点の形成を目指している。
 ここで同市が注力するのが、自動車部品メーカー、サプライヤー(製品供給業者)を誘致、地域経済を活性化する「北九州自動車部品サプライヤーズパーク構想」だ。

自動車部品産業の集積で「ひびきCT」の利用拡大

 実際、北九州港の後背地には、トヨタ自動車九州の宮田工場や苅田工場(エンジン)、日産自動車九州工場などの自動車産業が集積。山口・大分・熊本各県の一部も含めた圏域での自動車生産能力は、年間210万〜220万台規模にまで達する予定だ。こうした事情を背景に、環黄海圏でのハブポートを目指す、ひびきコンテナターミナル(CT)の創荷・集荷につなげるため、同市では自動車部品メーカー、サプライヤーを企業誘致の重点ターゲットに設定、前出の構想を打ち出した。
 同構想の対象用地(候補地)は(1)市有地の響灘臨海工業団地(約81ヘクタール)(2)ひびき灘開発所有の企業分譲用地(約35ヘクタール)(3)九州工業所有の企業分譲用地(約25ヘクタール)の計141ヘクタール。広大な用地に加え、分譲価格は1平方メートル当たり2万3000〜2万9000円程度(貸し付け制度もある)と安い上、トヨタや日産の自動車工場までの距離は約30キロ、いずれも1時間以内にアクセスできる地の利は大きい。
 さらに、自動車部品の輸出入拠点として(1)アジアから国内組立・部品工場への1次・2次部品の輸入拠点(2)コア部品・KDのアジアへの輸出拠点を想定。生産拠点としては海外メーカーをもにらんだ部品供給拠点を形成して、地元企業の育成も視野にある。

組立工場、部品工場、地元企業ともに最大級のメリット

 実際、同パークは組立工場、部品工場、そして地元企業ともにメリットが高い。組立工場にとっては(1)地域での部品調達率が高まることで、安定的な調達が約束されるとともに、コストダウンも実現でき、部品工場にとっても(2)海外部品の調達が増加することで、効率的な部品輸出を実現、生産費用が削減でき、(3)地元企業としては自動車部品産業への参入と同時に技術力に磨きをかけるチャンスも開ける。インセンティブについても、すでに対象用地は同市の国際物流特区企業集積特別助成金(取得分=用地費・設備投資額の5〜10%を助成、賃貸分=初年度貸借料の2分の1助成)などの適用ができる。 こうした数あるメリットに加えて、3月16日、周防灘沖合にオープンする新北九州空港が、新たなビジネス拠点として脚光を浴びるのはいうまでもないだろう。

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