2005年12月号165ページに掲載
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タナベ経営

2006年は、バリューシフトと企業価値の活用戦略で「リ・デザイン」の時代

南川典大西部本部副本部長

西部本部 福岡市中央区天神1-1-1
アクロス福岡ビル西棟12階
TEL.092-781-6736
http://www.tanabekeiei.co.jp/


人口減少と世代交代で市場や環境が激変する 

 2006年を「リ・デザイン(再設計)の時代」と位置付けるのが、タナベ経営(大阪府吹田市、 田辺次良社長)だ。 日本経済は人口減少(兆しは、05年から)と世代交代(07年以降は団塊の世代が一斉リタイア)という、史上未体験の市場・環境の一大変化に直面しており、これまでの経営セオリーは通用しない。
「企画、開発、生産、営業まで組織の全部門にわたって新時代の市場や環境に合うように、再設計するべき」(南川典大・西部本部副本部長)で、その際の戦略が、2点ある。

人材こそ、究極の資産でありバリューの本質で、「人づくり」には押さえるべき“ツボ”がある

新時代に向けて、2つのポイントから再設計を

 まずは(1)バリューシフト(価値移行)戦略。過去の成功体験にとらわれず、自社の未来価値を最大限に発揮できる場所と条件を追求
し、ここに向けてかじ取りしていく。この場合、組織の内外に培った固有技術が、リメークして生かされることもある。例えば、建設機械のレンタルや、食肉の加工法、服飾品の通信販売などがIT(情報通信技術)と融合することで、新しい機能を生むケースがある。
 「企業は、お客さまのためにある」(小山田眞哉西部本部長)のが普遍の原理であり、この一点に忠実である限り、時代がどう変わろうとも、事業継続(ゴーイング・コンサーン)は約束される。
 そして(2)企業価値の活用戦略。この中核を成すのが、知的財産とM&A(企業の合併・吸収)だ。
 工業所有権(特許権、実用新案権、意匠権、商標権)や著作権などの知的財産を強化することで、競合上の優点(コア・コンピタンス)を明確化し、他社と差別化。同時に買収も視野に入れることで、自社の防衛にもつながる。いずれの再設計も「経営トップはじめ、全スタッフの意識改革に始まる」。
企業価値の源泉は人であり、“人づくりのタナベ”の定評も高い同社では、人事制度の「リ・デザイン」も提唱している。ここ10年間で8割の企業が成果主義人事制度に移行したが、人事制度を査定だけでなく、能力開発として活用している企業は少ないという。要は、望む人材像に対して足らない部分を明確にして、そこを強化していく“教育のリ・デザイン”の仕組み づくりが差別化策となる。

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