2005年8月号100ページに掲載
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オリエント産業

設立55周年迎えてなお新機軸を開拓 建築空間の総合プロデューサーへと発展


用途にあった建築空間創造
4事業への集約で専門性発揮

山路信毅社長
 ステンレス鋼製建具の開発・設計・製作・販売、自動ドア開閉装置や電気錠装置の販売、施工・保守サービスなどを手掛けるオリエント産業(福岡市、山路信毅社長)。大型建築需要の減少、競争激化に伴う単価下落、原材料費の高騰という厳しい経営環境にありながら、2003年3月期の決算以降、3期連続で営業利益を伸ばすなど業績は堅調に推移する。設立55周年を迎えた今も業績好調な要因は、徹底したコスト節減、内部留保などを絡めた資金力の強化といった経営効率と、業務効率の改善策を講じてきたことにある。
 同社が手掛ける主な事業は、自社オリジナル製品「ステンレス建具」、ナブコ製品「エントランス用自動ドア」、美和ロック製品「シリンダー錠・電気錠」。売上高の約80%を占める“3本の柱”に「各種建築資材」を加えた4事業へと集約化した。これは多様化するニーズを的確に把握し、各用途に見合った建築空間の創造が最も効率的に専門性を発揮できると判断したため。ナブテスコと美和ロックという業界トップブランドの九州地区総代理店としてのメリットを生かしながら、優れた商品力と技術力を維持してきたことが高い付加価値も生んでいる。
 また須恵工場(福岡県須恵町)では、4年間で総額2億円を投じて生産ラインを見直し、ステンレス建具製造部門の生産性の効率化を図った。品質の向上だけでなく、生産コストの削減や労働効率も格段に向上するなど、大きな成果を挙げている。

安心、安全、セキュリティで
建築空間を総合プロデュース

須恵工場の生産ラインにはステンレススチール製の建具を製造する最新鋭設備を導入
 「安心」「安全」「セキュリティ」をキーワードに据えた新規分野の開拓にも取り組む。具体的には、「既存商品の別分野への転化」と「商品マーケティングの新分野開拓」双方の可能性を検討中。想定されるあらゆるニーズに対応しうる“建築空間の総合プロデューサー”を見据えている。
 山路社長が今後、需要の拡大を見込むのが、オフィスビルのセキュリティ部門。「高いセキュリティを入居条件とする企業は九州地区でも着実に拡大している」(山路社長)。ニーズが高まる一方で、防犯機器やセキュリティシステムを完備するオフィスビルは少ないのが現状。同分野への九州地区先駆者として積極的な展開を図る方針だ。先進的な技術を持つ企業とのパートナー提携による新たな展開も想定する。さらに、新機軸に見込むのが片引き専用自動ドア「アクト」。小さな間口のドアや個人商店などにも簡単に取り付けられるアクトは、新たな需要を開拓する重要な商品に位置付ける。
 諸施策の実施で「3年後には売上高70億円を達成したい」―山路社長のビジョンは明確である。

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