2005年8月号96ページに掲載
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年長者の里

福祉の総合デパートを実現し04年度「経営者賞」を受賞


「挨拶、笑顔、敬語」をモットーに
高齢者施設を運営

芳賀晟壽理事長
 北九州市にある社会福祉法人「年長者の里」(芳賀晟壽理事長)は養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、グループホーム、老人保健施設、ケアハウス、生活支援ハウスを備えるほか在宅サービス、通所サービスも行っている。しかも施設内にはMRIを備えた神経内科をはじめ、リハビリ科、内科などを完備、これほどの施設、設備が整った環境は全国的にも珍しく、まさに福祉の総合デパートといえよう。
 同法人のモットーは「挨拶、笑顔、敬語」で、職員はこの3つを徹底順守し、真心から高齢者に接するため、館内には明るくさわやかな雰囲気が漂う。また職員一人ひとりが利用者に対し、どうすれば喜んでもらえるかを常に考え、人生の最終ステージに立つ高齢者のよきパートナーとしての自覚を持ち、日本一の介護サービスの提供を目指している。もちろんヘルパー育成にも力を入れており、こうした同法人の姿勢は高齢者、その家族、関係者などから厚い信頼を勝ち得、業績は毎年右肩上がりを続け、今では国内外からの施設見学者が後を絶たないほどだ。

「義は利に優る」を実践
エルダーサービスの上場も視野

弁護士・大学教授などによるオンブズマン委員会
 同法人を設立した芳賀晟壽理事長は大学在学中から「社会保障研究会」を立ち上げ、弱者の社会保障や福祉について研究を続けたほど。86年に高齢者福祉事業参入後は「義は利に優る」の理念のもと、利用者の立場からものを見ることを心掛け、利益が出ないことでも多額の先行投資を行った。「通常はまず利益創出を考え、それに沿った展開を行うが、利用者のことをまず第一に考え、よいと思ったことは何でも実践した。信念だけで突っ走った」と芳賀理事長は当時を振り返る。
 その後、年長者の里の運営は何とか軌道に乗り始め、徐々に業容が拡大する中、経営の透明性を高め、マンネリ化を防止するため県内初のオンブズマン委員会を設置するなど開かれた経営を目指している。こうした姿勢が認められ介護事業者としては初の九州・山口地域経済貢献者顕彰財団による経営者賞を受賞した。芳賀理事長は「多くの方の支えにより受賞することが出来た。介護ビジネスのさらなる充実と産業化を推進したい」と意欲を燃やしている。
 さらに現在は長男・祥泰氏も経営のよきパートナーとして参画。氏が代表を務めるエルダーサービスはデイサービスの運営や開拓を主に行うが、新しい形のデイサービスを提供しており「介護サービスのコンビニ」を展開中だ。北九州、福岡、関東と着実に事業を拡大しており、近い将来の株式上場を視野に入れている。エルダーサービスは5月に九州ニュービジネス協議会優秀賞を受賞するなど勢いが一段と加速している。

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