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雲海酒造
持続的発展のために最高の品質を追求 環境対策と地域経済の発展にも貢献
原点のそば焼酎を全国展開
数々の品評会でも高評価
中島勝美社長
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2004年度に出荷量が初めて甲類を抜き、名実ともに全国区となった本格焼酎。この背景にある本格焼酎の法的定義の確立(02年11月)、健康志向の高まりといった追い風に「雲海酒造」(宮崎市、中島勝美社長)が果たした役割は大きい。併せて同社は、多様化するニーズにも的確に対応。「本物だけを追求した味わい深い」(中島社長)高付加価値商品を提供し、消費数量を堅調に伸ばしてきた。
雲海酒造の名を全国へと広めた本格そば焼酎「雲海」。そば焼酎の一層の浸透を図るため04年3月から実施したキャンペーンは今年も継続。第3弾(3〜4月)では、「香り華やか。綺麗なうまさ。そば焼酎。」をキャッチフレーズに、「雲海」と「吉兆雲海」の小瓶「出会いの二本セット」を全国の大型酒販店などで配付。新規のそば焼酎ファンの開拓に成功している。さらに、今年6月には日本で初めて、そば麹と酵母と水だけで仕込んだ本格そば焼酎「雲海 全麹仕込み」の販売を静岡以東で開始した。
持続的発展のために最高の品質を追求する同社の姿勢は、今年も数々の品評会で高い評価となって表れた。熊本国税局酒類鑑評会(4月)では、そば・麦・芋・米の全原料の本格焼酎が優等賞を受賞。併せて、各県から毎年、1人だけ選ばれる杜氏代表を鹿児島県出水蔵の日高良則氏が受賞した。6月のモンドセレクションでも、本格焼酎6品目が金賞を受賞。「マヤンの呟き」「綾セレクション」は、3年連続金賞を受賞した商品に贈られるインターナショナル・ハイクオリティ・トロフィーを受賞した。
たゆまぬ研究で新商品開発
積極的な環境問題への取り組み
日本初のそば焼酎の全麹づくり、本格そば焼酎「雲海 全麹仕込み」(720ミリリットル、アルコール度数30度)
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最高の品質は、たゆまぬ研究開発の成果でもある。04年10月から全国販売を開始した本格そば焼酎「吉兆雲海」は、産学共同研究により商品化。宮崎県日向灘で採取した「日向灘黒潮酵母」と伝統の黒麹を使用し、陸の酵母が常識の焼酎業界に新たな可能性を開いた。また、同社研究開発課の境田博至氏は今年3月、「本格焼酎の香り」の研究で農学博士号を取得。学位論文は関係者から高い評価を得ただけでなく、商品開発や品質管理での活用が期待されている。
「97年/焼酎業界初となる焼酎粕処理工場を設置」「99年/焼酎粕の家畜用飼料化の実用に成功」と、同社は環境問題にも積極的に取り組む。家畜用飼料は、畜産が盛んな南九州をはじめ各県で活用されているほか、昨年9月からは中国へも輸出。こうした実績が評価され、中島社長が科学技術振興功績者として04年度文部科学大臣賞を受賞した。
今後も雲海酒造は、新商品の開発による需要拡大だけでなく、環境問題および地域発展への取り組みを強化しながら、さらに盤石な経営基盤を確立する方針だ。
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