2005年7月号138ページに掲載

先進、高度な専門能力で
「企業価値」をアップする

大手 ハウスメーカー

総合的なコンサルティングで、安心と信頼の「ブランド」を地域に提案

積水ハウス
ミサワホーム九州
大成建設ハウジング九州
トヨタホームつくし
スウェーデンハウス
■三井ホーム
大手ハウスメーカーの九州でのポジショニングがさらに鮮明になっている。2005年3月期決算が示すとおり、各社おしなべて好調であり、住宅着工戸数の伸びと共に、市場で積極的な攻勢をかけている。ここでは、企画・設計から施工技術、そして外観から間取り、内装に至るまで、最大限のパワーが発揮されており、市場の支持率を高めているところだ。

全国市場で磨かれた商品力と、折り紙付きの品質・性能

 夏本番を前に大手ハウスメーカーの存在感と信頼性が拡大している。大手が地場のハウスメーカーと異なって市場をリードするのは、(1)長い歴史と実績を通して全国市場で磨かれた住宅の性能・品質や(2)企画・設計から技術・工法また施工まで、先進かつ高度・専門的な能力(3)そして、各エリアでの事業を進める中で培った総合力と組織力に集約されるだろう。
 特に2000年に施行された「住宅の品質確保の促進に関する法律(品確法)」では、それまでは2年程だった瑕疵(かし、きずや欠点など)担保責任を10年まで義務化すると共に「住宅性能表示制度」によって各メーカーの住宅を一律に比べることができるようになった。もちろん、大手はこういった法律や制度面への取り組みはいち早く、「標準仕様」として自社ブランドでうたっている。一般的に日本の住宅の平均寿命は27年前後ともいわれており、例えば欧州(ドイツやフランスで80年)と比べて極端に短い中で、すでに大手では「100年住宅」を宣言するメーカーさえある。
 また、住宅性能表示制度には空気・温熱から光・音環境への配慮などがあげられているが、このところ九州各地で関心度が高まっているテーマが2つある。まずは「セキュリティーとプライバシー」。家屋への浸入、窃盗などを未然に防ぐ取り組みと、私生活の保護だが、これがくしくも相反する関係にある。

防犯対策には「コミュニケーションとコミュニティー」で

 例えばドアのかぎを2重にしたり、1階の窓には防犯ガラスを採用するメーカーも散見するようになった。こうした設備・仕様などハード面での対応も大切だが、これらに合わせてソフト面が連動すれば、より安心、安全でもある。
 すなわち「コミュニケーションとコミュニティー」。隣近所の世帯とは、ドアや窓を閉じ込んで距離をおくのではなく、お互いの私生活を侵害しない程度での「付かず離れず」のお付き合いや寄り合いをもっていたい。侵入者は何より、人の視線を気にするもの。隣家をのぞく見知らぬ者に、住人が「どちら様ですか」と尋ねたところ、犯行をあきらめたケースは多いという。まして、キー1本で完全に私的空間を区切る、マンションなどの集合住宅とは異なり、玄関や庭先でよく顔を合わせる戸建て住宅なら、なおのことだ。個別の住まいで、1つの「街」を形成している、という一体感のもとで暮らしていきたいものだ。
 さらに福岡西方沖地震の発生(3月20日)以降、九州各地では、住宅の地震対策も急がれている。

3つのアプローチで住宅を震災から守る工法を開発

 建物を地震の揺れからガードする方法はおもに3点。「耐震」では、建物全体を頑丈で壊れない構造にする。例えば骨組みを絶対に曲がらない、仮に曲がっても折れないよう強化することで、いわば要さいやシェルターのような堅牢(けんろう)な建物を目指す。
 「免震」は、地震の揺れを建物に伝わりにくくする方法。建物の基礎部分と地盤との間に、積層ゴムやベアリングといった緩衝材を入れて、両者を切り離すことで、室内の揺れを10分の1程度に抑えて、家具などが倒れるのを防ぐ。
 「制震」となると、建物全体で揺れを吸収してしまう。建物の複数カ所の壁面に粘度が高く復元力もある金属やゴム、樹脂を仕む。これらが変形して揺れのショックを吸収するため、室内の揺れは半分程度に抑えられる。
 こうした対応は新築のときに行うのが条件だが、現況ではコストの点(制震が1棟当たりに標準装備されているか、50万円程であるのに対して、免震となると、各ハウスメーカーとも対応はできるのだが、費用は1棟当たり200万円を超える)などから「制震」が主流となっている。
 「免震」の場合、都心部の狭くて小さな土地や軟弱な地盤では設置できない。また、3階建て住宅や、ビルトイン(建物内に作り付けられた)駐車場や地下室などがあっても同じ。そこで、当面は全戸に設置できて、費用も比較的安い制震の導入例が増えているようだ。
 こういった住宅の耐震化対応を進めるために、耐震診断や改修支援が行われているが、ここには補助制度も設けられている。

暮らしのパートナーとして一生にわたるお付き合いを

 どんな家族にとっても住宅の購入は一生で1度きり。生涯で最高額の買い物であり、その支払いが当分続くのは同様だろう。それだけに、住宅を選ぶには慎重かつ冷静であってあり過ぎることはない。
 将来のマイホームに対しての夢やロマンは大いにふくらませながらも、住宅に関する情報や知識は多ければ多いほどいいだろう。ただ、一般の家庭ではなかなか専門的な知識や情報まで取り寄せるには限界があるもの。そこで、頼りになるのが、ハウスメーカーの営業マンだが、大手メーカーでは冒述通り、高度で専門的なノウハウがあり、これまで述べたセキュリティーとプライバシー対応や耐震化対応も十分になされている。
 同時に、「ハウスメーカーとユーザーは一生涯のお付き合い」というのもハウスメーカー各社で同じ立場。住まいは建てる前、かぎを引き渡され、実際に長く住んでから、その住み心地や資産価値が伝わってくるもの。各社を暮らしのパートナーと位置付けて、いろいろな希望やリクエストなども自由に投げかけてみたいものだ。

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