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西日本工業大学「科学と文化を融合、中国との交流も」
プロダクト・アウトからマーケット・インへ発想転換まずは「プロダクト・アウトではなく、マーケット・インの思想に変わる」こと。これまでの工学教育では、モノ作りの現場に比重が置かれており、作り手本位。そのモノの使い手の立場に立って、現実の使い勝手から発想する視点が後手に回っていた観がある。例えば、自動車や家電、ロボットなどの市場では、環境保護省エネルギーに配慮した素材選びや、生活にいやしや安らぎを与える設計が求められている。そこで、企業でのインターンシップ(在学中の職業体験)を重視。機械システム工学科では、日産自動車九州工場と連係して、生産現場の見学を取り入れた授業を行い、環境都市デザイン工学科では福岡県土木事務所、豊前市などと「岩岳川河川研究所」プロジェクトに参画して、自然石と治水工法、ビオトープ(動植物の生息空間)や地域づくりを目指した研究も手掛ける。宇部興産とのリサイクル関連の研究会、北九州市消防局との地滑り研究にも取り組んでいる。 こうした体験学習の延長戦上に、「デザイン」が求められている、と思う。いわば科学と文化の融合だ。先述の4学科を中心としたインダストリアル(産業工学的)な技能とIT(情報通信技術)を主軸に据えたメディアやアートの最先端を包括的、学際的に横断できる人材を育てたい。そのために、新しい学部「デザイン学部」を開設する予定である。 06年4月に開校する小倉新キャンパスは、複合商業施設「リバーウォーク北九州」内にあり、先進の映像、芸能、ファッションがそろった知性と感性の刺激空間といえる。 アジアとの学術、ビジネス情報の接点を求めて同時に海外との学術、ビジネス交流も進めている。この3月には、中国江蘇省蘇州市に「国際交流事務所」を開設。本学の周国云助教授(土木工学)を事務所長として、工業技術系の国立蘇州科技大学(4月には本学と姉妹校提携)をはじめ、大学間交流の窓口とする。本学学生の現地日系企業への派遣学習や中国・華東地域の学生が本学に留学する際の拠点でもあり、中国進出を考える福岡県京築地域の企業に中国のビジネス情報を提供する機能ももたせる。一私大が地域経済に貢献する上でも大きな“一里塚”になり得ると考えている。
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