2005年4月号134ページに掲載
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北九州市立大学

「地域に根差し、地域を変革する大学へ」

矢田 俊文次期学長
 本学は1946年に小倉外事専門学校として創立された公立大学である。これまで北九州市内唯一の公立大学として、幅広い知識と専門技能を習得し、地球的視野に立って時代を切り開く人材を養成する高度な教育機関としての役割を果たし、市の発展とともに歩んできた。
 現在、5学部12学科、大学院7研究科を擁し、公立の都市総合大学として確固たる地位を築いている。

4月から独立行政法人へ移行
個性ある魅力的な大学へ変革

地域活性化に期待!!成果着々ユニーク授業

フィールドワークの一環で、野鳥を観察する学生たち
 時代は驚くほどの早さで変化を遂げており、社会ニーズは大きく変わってきている。本学は05年4月から独立行政法人へ移行するが、これまで行政機関としてさまざまな制約があった運営から、自主的、自律的で機動的な運営が迫られることになり、今後は本学の特色に磨きをかけ、さらに魅力ある大学を構築しなければならない。
 これまで国・公立の大学は特に際立った特色もなく、しかも研究内容や成果をほとんど公にしてこなかったため、ともすれば受験生は偏差値で大学を選択し、地方の公立大学が脚光を浴びることはほとんどなかったといえよう。しかし国・公・私立が大競争時代に入った今、本学の大きな特徴である外国語学教育、環境技術、東アジア研究、地域政策、ビジネススクールといった取り組みや成果を前面に押し出し、受験生や一般社会に対し広くアピールする絶好の機会である。
 国際環境工学部では「自ら問題を発見し、それを解決していくことのできる創造的な人材」を養成すべく、ユニークなプログラムを導入している。
 例えば1年生が受講する「環境問題事例研究」は、フィールドワークも行いながら、学生自身が主体的に研究を展開し、成果を受講生の前で発表するという実践的なプログラムとなっている。その評価もプレゼンテーションの手法や、報告用パネルの出来栄えなどにまで及ぶ。そういった課題選択から報告までの一連の経過を経験することで、研究者としてのマナーや素養も鍛錬されることとなる。
 その教育効果が高く評価され、昨年は日本工学教育協会から「工学教育賞」を受賞。また、これまでの環境教育のプログラムをさらに「進化」させ、その成果を北九州地域の市民、企業、小学校から高校までの環境教育に活かすよう、文部科学省の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」にも採択された。

 特に外国語教育についてはこれまでも重点を置き、ネイティブスピーカーによる少人数教育やセメスター制度導入など特色ある教育を実践してきた。語学はもちろん、その言語圏の文化や社会に関する諸科目についても学習し、その国への理解を一段と深めるとともに、広い視野に立った本格的な国際人を養成、また留学期間中であっても休学せずに1年間学部留学できる学部留学制度を設けるなど国際交流も積極的に行ってきた。今後は語学教育のさらなる充実を目指し、英語、中国語をはじめ東アジア圏の語学教育を行うなど、一層の充実を図りたい。
 ひびきのキャンパスの国際環境工学部では、北九州エコタウンと連携した環境技術などをテーマに、企業や他大学も参加して最先端の研究開発をする「技術開発センター」を開設し、高度でユニークな取り組みを進めており、その成果が産業の高度化および新産業創出につながることが期待されている。
北方キャンパス



 また北方キャンパスにある大学院・社会システム研究科は、後期3年のみの博士課程で、社会人を中心に「地域社会」「思想文化」「東アジア社会圏」の3研究領域の教育研究を行う「地域社会システム専攻」である。北九州地域を中心に思想、文化の視点も加えた地域社会の場を提供している。

事務効率化を図り経営を安定
社会貢献へも積極的に関与

 独立行政法人となる本学は、特色ある教育・研究はもちろんだが、同時に経営安定も図らねばならない。そのため理事長、事務局長など経営首脳陣の約半数を民間企業から迎え、事務の効率化、職員の意識改革などを図る。また、例えば外部の専門家や企業関係者を特任教授として招き、実践的な学問の導入など新たな試みも行いたい。このように常に新たな風を吹き込みながら、学内改革を断行したい。
北九州学術研究都市で開催された「産学連携フェア」

 またこれまで公務員という立場から何かと規制が多く、講演、宣伝活動など積極的に行えない面もあったが、今後は起業や企業との連携、講演などを活発化したい。こうした知の活用が本学の評価を高めることにつながるのである。
 本学は独立行政法人移行後も、あくまで北九州市の公立大学に変わりなく、今後も市と連携を取りながら地域に貢献したいと考えている。国際環境工学部や新設する技術開発センターなどを中心に、積極的に産学官連携による技術開発を行うほか、中小企業への知的支援や北九州市が推進する「産業・頭脳未来都市の創造」の一翼を担うことを本学の使命とし、市民の生涯学習のために行われている「公開講座」など、生涯学習の拠点としての充実も図っていきたい。


【理事長】阿南 惟正(2005年4月1日設置・就任予定)
【学 長】 矢田 俊文(2005年4月1日就任予定)
【創立年】 1946年
【所在地】
 北方キャンパス
 〒802-8577 北九州市小倉南区北方4-2-1
 TEL.093-964-4004
 ひびきのキャンパス
 〒808-0135 北九州市若松区ひびきの1-1
 TEL.093-695-3310
【URL】 http://www.kitakyu-u.ac.jp/
【設備・施設】
付属図書館/産業社会研究所/国際教育交流センター/情報処理教育センター/計測・分析センター/特殊実験棟/留学生会館
【学部学科】
〔外国語学部〕外国語学科/国際関係学科 〔経済学部〕経済学科/経営情報学科/ 〔文学部〕比較文化学科/人間関係学科 〔法学部〕法律学科/政策科学科/ 〔国際環境工学部〕環境化学プロセス工学科/環境機械システム工学科/情報メディア工学科/環境空間デザイン学科
【大学院】
〔経営学研究科〕経営学専攻 〔外国語学研究科〕英米言語文化専攻/中国言語文化専攻 〔法学研究科〕法律学専攻 〔経済学研究科〕経済学専攻 〔人間文化研究科〕人間文化専攻 〔社会システム研究科〕地域社会システム専攻
〔国際環境工学研究科〕環境工学専攻/情報工学専攻
〈主な就職先一覧〉
【外国語学部】
グランド・ハイアット・福岡、UFJ銀行、ジェイティービー、ジオス子供英会話、ホテルニューオータニ九州、ホテルオークラ神戸、宮崎日日新聞社、三井ハイテック、上組、日立情報システム、財務省門司税関、出光興産、西日本鉄道、中国南方航空公司福岡支店、日本航空、日立金属、福岡県教育委員会、法務省福岡入国管理局
ひびきのキャンパス

【経済学部】
ヤマエ久野、イズミ、ゼンリン、タカギ、タカミヤ、デンソー九州、ナフコ、ニトリ、ビックカメラ、ファミリーマート、フォルクス、ミスターマックス、広島銀行、鹿児島銀行、石村萬盛堂、赤ちゃん本舗、日本エアシステム、福岡シティ銀行、国内信販、西日本旅客鉄道、東海澱粉、日本食研
【文学部】
JALスカイ九州、トリンプ・インターナショナル・ジャパン、嘉穂無線、学校法人麻生塾、イーオン、セブン・イレブン・ジャパン、リーガロイヤルホテル小倉、再春館製薬所、熊本県警、三洋信販、川崎市役所、日本トランスオーシャン航空、福岡ひびき信用金庫
【法学部】
セガミメディクス、サンビック、スピナ、ハローデイ、プレナス、ヨドバシカメラ、井筒屋、近鉄エクスプレス、山口銀行、財務省長崎税関、社団法人日本音楽著作権協会、松山市役所、東京海上火災保険・九州沖縄本部、日本赤十字社福岡県支部、農林水産省中国四国農政局、福岡県警察、福岡市役所、北九州市役所

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