2004年11月号100ページに掲載
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物流特集

ニシヒロ

トラック1台を割り勘で
効率的に運ぶ「ダイエット便」が人気上昇

西尾史郎社長

NISHIHIRO
福岡市東区蒲田2-38-20
TEL.092-691-6118
FAX.092-691-6191
URL http://www.2416.jp/

複数のユーザーが1台をスペースで分け合う新システム

 ニシヒロ(福岡市)は1967年の設立で、90年に西尾史郎社長が就任以来、売り上げを連続して伸ばしている業界成長株。
 その勢いを支えるのが02年に開始した「ダイエット便」だ。運送の小口化を背景に、荷扱いに手数がかかる大型、中型の貨物について、トラック1台を複数のユーザー企業に空きスペースごとに提供、積み合わせて輸送する。1社で1台を貸し切る貸切便や、運ぶ個数で換算される一般的な積み合わせ便などに比べ、大きさ(メートル)、重量(トン)単位で複数企業が1台をいわば「割り勘」するわけで、効率的な運送が特徴だ。したがって、空運送が減る分だけユーザーは輸送コストを削減できるうえ、契約するスペースや重量が増えれば増えるほど、単価が段階的に下がる。
 さらに同便は一貫輸送、つまり「全国どこへでも直配」が原則。集荷、幹線輸送、配送といった中継が3次、4次におよぶ路線便に比べ、積み替えはトランスファーステーションでの1度切りなので「納期が速く誤配や傷みが少ない」という。同社は、大型バイクのハーレーダビッドソンの全国輸送を一手に担うほか、建材、機械、電線、厨房設備、米などといった、貸切便と宅配便の中間に位置して比較的大きな特定多数の商業貨物について、積み込みや荷下ろしのノウハウも持っている。こうした従来にないシステムが、経営効率化を命題とする利用企業に受け入れられ潜在化していたニーズを積極的に開拓し、人気を呼んでいる。 

ダイエット便を事業の柱に

ダイエット便の受注拡大に備えて専用トラックも増車していく
 一時保管や荷物滞留型のニーズ拡大にも応えるため、同社は茨城、甘木の物流拠点に次いで、本社近くの福岡市東区蒲田と久山町をまたぐ約2万平方メートルの敷地に大型のトランスファーステーションを2年以内に建設、九州に入る貨物の2次配送拠点にする計画。「市場のすそ野はまだまだ広がる」とする西尾社長は、「ダイエット便は将来の事業の柱。社内での売り上げウエートを現在の10%から60%まで高めたい」と意欲的に取り組む。
 会社設立は67年で、業界ではどちらかというと後発。途中、規制緩和で業界は新規参入が相次ぎ、同社が生き残る道は険しいものがあった。しかし、地場運送会社として顧客との接点を生かし、西尾社長中心に独自の発想を開花させていった。「約束したことは必ず守り荷物を確実にお届けする」をモットーとしながら「ネットワークを全国に広げていきたい」と勢いに乗っており、運送の領域を着実に広げている。

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