2004年8月号107ページに掲載
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青い海

「美ら海」の恵み、自然海塩と、にがりで
おいしく食べて健康に

「シママースの里・残波塩の国(仮称)」は、東シナ海を一望できるロケーションが何よりの魅力(写真は施設の完成予想全景)

〒901-0305 沖縄県糸満市西崎町4-5-4
TEL.098-992-1140

http://www.aoiumi.co.jp




栄養のバランスが取れた“完全食”こそ、「ヌチグスイ」

又吉元栄社長
 天然海水塩メーカー、青い海(沖縄県糸満市)の又吉元栄社長は「夏場のヘルス・ケアは、毎日3度、トータルなバランスが取れた食事を感謝していただくことから」と話す。
 例えば豆腐や豚肉とかタンパク類とゴーヤー(にがうり)、昆布などのビタミン類を、よく組み合わせて料理する。好物のみを偏食するのではなく、「植物なら根、茎、葉から果実まで。素材の全体を朝、昼、夜に食べることで、総合的に栄養素を取り入れる“完全食”に近づく」。
 ここで山海の幸にマッチして、旨みを引き出してくれるのが「青い海粗塩」で、糸満市の沖合い、2000メートルの「美ら海」(ちゅらうみ、美しい海)から取った海水を「古式平釜製法」(海水を約6倍の濃度に濃縮して結晶化。日本最大級の平釜でじっくり煮詰める)で仕上げた粗塩はカリウムやカルシウム、マグネシウムなどミネラル(鉱物)分が豊富。まさに、「おいしく食して、健康になる『ヌチグスイ』(生命の薬)」といえる。
 また、海水塩を作ったあとに残るにがりは、豆腐を固めるための凝固材として使われていたが、料理の下準備や飲料用に、さらに入浴剤としての用途も広がっている。
 もともと同社の前身は、創業者の知念隆一会長が起こした「青い海と自然の島塩(シママース)を守る会」で、伝統の海水塩の復活を叫んできた経緯がある。塩業近代化臨時措置法の施行(1971年)で、国内の塩田が廃止され、電気力で海水を濃縮する「イオン交換膜法」が主流になる。この製法で科学的に得られる塩化ナトリウム塩(純度99%)に対して、古来の製法による海水塩の「安全と安心。自然性と健康性」を主張。全国的な支持を得ているところだ。こうした沿革をもつ同社が、「伝統へのこだわりと自然との触れあい」をテーマに据えた体験型製塩施設を準備している。

05年春、読谷村に「こだわりと触れ合い」の施設がオープン

「青い海粗塩」は粒子は粗いが、よく水に溶けてまろやかなコクがある。「青い海にがり」も健康指向が高まる中、ファン層を拡大中
 沖縄県読谷村では「シママースの里・残波塩の国(仮称)」が、05年春季のオープンに向けて建設工事が進む。同施設は、約2万9000平方メートルの事業面積に施設(約1万3800平方メートル)や駐車場(約1万2200平方メートル)に合わせた多目的オープンスペースなどをもつ。
 製塩では、同社でも初めてという流下式塩田や天日干し、炭火濃縮法など昔ながらの製法を採用し、来場者には塩作りや豆腐作りなどの体験メニューを用意する。
 同社の本社正面には「塩業興国人類の健康を創ろう」とある。
 すべての生命は海から生まれた。人間の身体も70%は水、である。母なる海の恩恵をありがたく取り込むことで、暑い夏を乗り切り、沖縄、九州全域のビジネスシーンが隆盛であることも、同社草創の志に刻まれているのである。

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