2004年8月号100ページに掲載
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庄屋フードシステム

九州の和風ファミレス業界をリード 事業の多角化も積極的に推進



北部九州を主要エリアに総店舗数51、年商40億円超

中村信機社長
 長崎県など北部九州を中心に和風ファミリーレストランを展開する庄屋フードシステム(長崎県佐世保市、中村信機社長)。出店エリアは徐々に拡大し、前期(2003年4月〜04年3月)には11店舗を新規出店した。この中には、未出店県だった熊本(04年3月)、いけす居酒屋「雑魚屋」の2店舗目となる長崎思案橋店、人気シェフ片岡護氏プロデュースにより岩田屋新館に出店したイタリアンレストラン「カフェテリア・アルポルト」も含まれる。
 現在、主力の和風ファミリーレストラン「庄屋」が32店舗(うちショッピングセンター内9店舗)、居酒屋・割烹7店舗、給食施設5店舗など、総店舗数は51店舗。今年度もすでに4店舗の出店を計画している。出店数・エリアの拡大に伴い年商も順調に推移しており、03年度は41億円(対前年比17%増)。今年度は50億円を目標に据える。
 今後の新業態の展開として、需要の増大が見込まれる総菜などの中食産業への参入を検討中。高齢化社会へも対応するため、病院や福祉施設などと提携規模を拡大し給食施設も充実させる方針だ。また「庄屋」は、FC(フランチャイズ・チェーン)展開の可能性も探りながら、九州を基盤とする広域展開も念頭に置く。同様に中食産業も「FC、FG双方の可能性を含めて柔軟に対応したい」と中村社長は意欲を見せる。

徹底したQSC教育システム大手の攻勢にも絶対の自信

待合室も和みの空間を演出
 「他社に負けないものがある。それはQuolity(品質)、Service(サービス)、Clean(清潔さ)」―中村社長が自信を込めて語るほど、同社のQCSは徹底している。それは、中村社長自身が生み出した独自の教育システムを活用し、スタッフ個々のスキルアップを図っているためだ。マニュアルはホール、キッチン、管理の3業務の分野別に作成。これを細部にわたるチェックシートを活用しながら確認していく。このシステムは、パート従業員が多いため品質やサービスレベルの一定化が難しいとされる業種の企業が視察に訪れるほど評価が高い。
 02年ごろからは国内の大手レストランチェーンが和風レストランの九州展開を図っている。この積極的な攻勢にも中村社長は、(1)地元に密着した経営推進(2)利用者ニーズを反映
した満足感ある料理の提供(3)外観や内装にこだわった店づくり―というこれまで成功の要因となった経営方針の徹底で差別化を図る方針だ。
 ドライブイン形式のうどん専門店として「有限会社庄屋」を設立したのが1971年。以来、「食と食空間の提供を通し、お客さまの『和み』と社員の生き甲斐を創造する」コンセプトは変わらない。これを受け継ぎつつ、味にこだわった同社の挑戦は続く。

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