2004年8月号94ページに掲載
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鮮ど市場

いい商品をグローバルに求め どこに出ても他店に負けない成長軌道へ



「第4の生鮮品」を開発 鮮度とディスカウントに挑戦

田中弘文社長
 生鮮食品ディスカウント店「鮮ど市場」の原形となる「新鮮市場」を1994年に開店して10年、毎年既存店の来店客が増え、増収増益を続けるのが鮮ど市場(熊本市、田中弘文社長)。ここ3年は売り上げが前年比2けた増のハイペース。その理由は生鮮品の鮮度重視と低価格の徹底追求であり、他店が追随できないノウハウを築いたことだ。つまり「仕入れたその日に新鮮なまま売り切る。在庫がいらず売れ残りのロスもなし」「仕入れ一元化」「全国どこでも出かけていい商品を探し出す」というもの。チラシなしでも「安くて新鮮」の評判だけで開店前に行列ができ、まさに波に乗った観がある。
 田中弘文社長は「新たな商品開発に踏み込んでいく」となお意欲的だ。これまで非生鮮品扱いだった豆腐、牛乳、納豆、乳製品などの日配品について、生鮮品の「仕入れたその日に売る」ノウハウを取り入れ、鮮魚、精肉、青果に次ぐ「第4の生鮮品」とするリニューアルを進めている。「鮮魚なら富山県のホタルイカのような、そこにしかない地産品を国内外に求めて厳選したものを安く提供」(同社長)、さらに自社製品(PB)として、昨年12月に開設した熊本県甲佐町の子会社工場で、もずくを加工生産、いずれは肉・水産加工も手がける方針。同店の売り場にはスピードの伴う変化が常にあり、それが人気の秘密にもなっている。

川下から川上へ「スーパー風市場」を構想

商品完売後は電灯や冷蔵の電源を切り一切のムダを排除
 陣容も整ってきた。2001年には若返りを図る社内改革を実施、差別化のため店名を現社名に変更するなど「社員の意識改革が進んだ」と手ごたえを得ている。コンサルティングを手がける提携先の見直しも行い、02年には北九州市の有力スーパー大栄と提携、現在福岡県で5店を展開する。
 「どこに出店しても他店に負けない」店づくりは、「近くに大型スーパーができても影響は軽微か皆無」という自信につながっている。それは店頭に並べる商品を自ら求め抜いてきたからだ。同社長は「取り扱う商品はグローバルな考え方でないと競争に勝てない。川上(生産者や卸し)から川下(小売り)に向かう商品開拓が効を制す」と明かす。現在直営9店、提携14店。今期の出店については8月に玉名市、10月に佐賀市の2直営店を、7月には延岡市、年内に佐世保市の2提携店を予定している。
 さらに同社は、10年間培った「市場風スーパー」を進化させ、市場に近い形で「スーパー風市場」を構想に描いている。田中社長は「それまでは既存店をしっかりと固めていきたい」として「地域になくてはならない店づくり」のレベルアップを図っている。

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