2004年8月号88ページに掲載
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ヒライ

一段と需要が増す中食産業 新業態店舗を積極的に出店



スクラップビルドを加速 新業態店舗も出店

平井 浩一郎社長
 外食産業の停滞が続く中、持ち帰り弁当、総菜などを展開するヒライ(熊本市)の勢いが一段と加速している。主力の弁当、総菜に加え、病院給食、酒類販売などにおいても着実に業績を伸ばし、熊本、福岡、佐賀、大分の4県で展開するロードサイドやショッピングセンター内のテナント出店は約90店舗にのぼっている。03年3月期の売上高は110億円、ご飯製造を委託する「どんどんライス」などを合わせたグループ年商は150億円に伸ばしている。
 今年度は熊本、福岡、大分で7、8店を新規出店、併せて2店の不採算店をスクラップする計画。新規出店については一切のムダを省き、品質の統一化を図ると同時にオペレーションしやすいよう効率性を追求していく考えだ。
ゆで上がったうどんと多種類のトッピング
 一方で、阿蘇や天草など観光地にある店舗は思い切ったリニューアルを計画中だ。阿蘇では酪農をイメージし建物をロッジ風に、また天草では椰子を植え込みに使うなどトロピカルなイメージを演出。同時に地域の物産やみやげ物も扱う新業態の店舗となる見込みだ。今後も標準店舗を核としながら、地域特性に合わせバリエーションを随時広げていくことにしている。
 また昨年熊本市近見にオープンした讃岐うどん店「麺許皆伝」の売り上げは数字的にはまだ小さいものの、計画比140%と好調な伸びを見せ、今後FC展開も視野に入れながら多店舗展開を図る考えだ。平井社長は「うどん店経営の仕組みは比較的簡単で、ビジネスモデルはほぼ出来上がったといえる。廉価なセルフサービスのうどん店とは一線を画し、今までやってきた経営資源をそのまま使い、あくまで本物のうどんを追求する」との思いを語る。

健康をキーワードに大都市圏で展開

 持ち帰り弁当、総菜、サンドイッチなどを中心にした中食産業は、女性の社会進出、単身男性の増加、高齢化が進む中で市場は拡大する一方。平井社長は「高齢者層へのデリバリー、家庭内で素材を料理せずアウトソーシング化が進み、さらに中食の需要は拡大する」と予測。東京、大阪、名古屋、福岡など大都市圏でこれまでの店舗とは全く違う店を展開する計画だ。「弁当は味、品質、価格、鮮度が決め手になるが、これからは健康がキーワードになる」と見ている。もともと同社は米や野菜などの食材を積極的に有機栽培使用へと切り替えるなど食の安心、安全に取り組み、しかも容器のリサイクル、包装の簡素化など環境にもやさしい「食」づくりを行ってきた。中食のこれからを担うヒライの新たな挑戦が始まろうとしている。

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