2004年8月号84ページに掲載
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正晃

幅広い品目を扱う医療の総合商社 逆風の環境下、好業績を維持



総合商社としての機能をいかんなく発揮

印 正哉社長
 正晃(福岡市東区)は創業から半世紀以上の歴史を誇り、試薬をはじめ医療、理化学、情報などの機器類、自社開発ソフトなどを取り扱う医療・学術の総合商社である。
 医療費抑制、各機関の統廃合など医療を取り巻く環境が一段と厳しさを増す中にありながら、03年度は売上高295億円、経常利益6億5000万円を達成。またグループ全体の売り上げは349億円、経常利益7億7000万円と計画を大きく上回る数字を残した。こうした順調な業績を支えているのは、今や試薬と並ぶ大きな柱となった機器類の販売である。 ジアマーケットをにらんだ戦略も展開中だ。 
 現在、各大学のバイオテクノロジー研究は最先端研究として多くの注目を集めており、多額の国家予算が配分されている。高度医療の最前線に携わる医師や研究者、検査技師に対し、確かな専門性を有する同社社員が的確なアドバイスを行ったり、アフターフォローに対しても迅速に対応した結果、取引先から厚い信頼を勝ち得、高額機器類の受注へとつながったのである。現在、機器類の売り上げは全体の3割を超すまでに成長。同社の屋台骨を支えるものとなっている。 
正晃の本社ビル
 また現場の声を集約して誕生させた自社開発の医療用ソフトは、スキャナなどの画像が3D画面で見られるため、医療、研究機関から反響大という。国内はもちろん中国からも引き合いが来ており、今後のアジアマーケットをにらんだ戦略も展開中だ。 
 同時にエリア拡大戦略も実を結んでいる。M&Aを推進する中、エリアは九州全域、沖縄、山口、東京をカバーするまでに広がり、それとともに売り上げも伸びている。例えば南九州をカバーする「トーアサイエンス」は買収当時、20億円だった売り上げが、03年度は35億円と急伸。また東京営業所も開設2年目で売上高5億円と著しい伸びを示している。

会社と社員はGIVE&TAKE 厚い信頼関係が業績につながる

 こうした順調な事業展開について印社長は「何といっても社員一人ひとりの頑張りに尽きる。みんなが愛社精神に燃え、仕事の価値を認識し、誇りを持っているからこそ」と語り、さらに「会社と社員はGIVE&TAKE。利益を出せば社員に還元するのが当然。私が標ぼうする『ヒューマンカンパニー』とは、会社は人を大事にし、社員も会社を大切にするということ。そういう意味から人材教育、社屋、施設の充実などへの投資は決して惜しまず行っていることが結果的に好循環を生んでいる」と強調する。
 雇用なき利益創出が多くの企業で見られる中、正晃は企業本来のあるべき姿を示しているのかもしれない。

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