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第一交通産業九州エリアを10地域子会社に分割 地域に愛される企業づくりを推進会社分割制度を活用 100%子会社に吸収分割
主軸のタクシー事業においては、道路運送法改正から2年が経過、料金の値下げ、保有車両の増加、サービスメニューの多様化など厳しい環境下にあるが、そんな中で同社ではこれまでの地域密着路線をさらに強化すべく会社分割制度を活用、タクシー事業の分割・統合に踏み切った。同社の場合、福岡証券取引所への上場の際、九州地区に点在していた子会社を合併し、本部を中心に各県の営業エリアで事業展開していた。しかし、規制緩和と競争激化のもとでは、「意思決定を迅速化し、かつ経営責任を明確化することが必要」(田中社長)と判断、小倉第一交通をはじめとする100%子会社10社に運営を移管することにした。 田中社長は、「タクシー事業は、本来的に地域に密着した事業。九州域外ではすでに子会社による運営を行っており、これで名実ともに地域密着に徹したグループ経営体制が出来上がった」とし、「地域の実情に照らした効率的な事業展開が可能となり、社員のモチベーションも高まっている」と、早くも会社分割の手応えを感じ取っている。 日本一を誇る車両台数は昨年来、福岡県内をはじめ東京都心部で需給バランスをベースにした効率的な車両配置に努めた結果、保有車両台数は6312台(04年6月末時点)となった。道路交通法改正による罰則強化に対応して全国展開している代行運転サービス、JALや博多大丸との提携などサービス面も拡充、質・量ともに整った強力な営業体制が全国を舞台に着々と築かれつつある。 九州に眠る名産品を通販事業で掘り起こしタクシー事業から派生してくる地域情報を地域に還元すべく、多角化も積極的に推進している。マンション・戸建て・ビル賃貸の不動産事業、在宅介護・移送介助、金融事業など同社の付帯事業はいずれも、日々の営業活動から得られる情報をベースに事業化したもので、地域密着路線の延長線上にあるが、その一環として同社が現在最も期待しているのが通販事業。地域の名産品を同社の通販事業に乗せることで、全国区ブランド化を目指すもので、目下のいち押し商品は全国的な酢の産地として知られる鹿児島県福山町産の黒酢「桷志田」。 田中社長は、 「全国1万人のドライバーの情報をもとに、全国各地に眠る名産品を世に出すお手伝いが出来れば」と意欲を燃やしている。
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