2004年7月号160ページに掲載
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IR特集

ディックスクロキ
ジャスダック 銘柄コード8884

福岡、東京、九州の中核都市で、不動産の未来価値をアップ

黒木透社長

〒810-0011
福岡市中央区高砂2-11-11(ヘルスビジネスビル)
TEL092-522-3008

http://www.dix-kuroki.co.jp
 創立20周年を迎えたディックスクロキ(福岡市)の最大の武器は一貫して「不動産を金融商品として捉えて“流動化”させ、未来に向けて価値を拡大してきた」(黒木透社長)点にある。上場した不動産企業で唯一、土地と建物を含めた賃貸マンションの1棟売りを手掛けるが、福岡・東京を中心に不動産投資が活発化する中、この武器と特長が最大限に発揮された。
急ピッチで工事が進む、マリアクラブ(福岡市中央区舞鶴)跡地マンション。米国系ファンドと売却契約済みで、2005年春に引き渡し予定である。総事業費42億5000万円。
 (1)事業用地の取得から物件の企画、施工、販売、管理までを自社内で一貫させ、(2)徹底して立地、交通の便、居住環境に配慮した物件のみを供給して、入居案内と1棟売りを進める。これで(3)表面利回り8%以上(年間)を実現することで、多くの投資家を獲得してきた。 特に、福岡・東京ともに外資系ファンドから国内ファンド、さらに機関投資家や個人の富裕層が同社の物件を購入しているのが心強い。土地仕入れと物件販売のリンクが強化され、双方ともに前倒しで進んだことで、いっそうの事業基盤が確立された。
 黒木社長は「人を呼び込む力が強く、高入居を確保できる土地なら、こうしたビジネスは可能」と見ており、この5月、同社は初めて鹿児島市に進出した。
 同市エリアは九州新幹線開業で経済発展が期待できるうえ、単身者の比率が高く(他の県庁所在地が25〜33%であるのに対して、34.5%)転入出も活発なことに着目。
 同社の主軸であるシングルやDINKS(共働きで、子どもがいないカップル)世帯に向けた賃貸マンション提供の好適地で、「土地の成長性に弾みをつけ、将来の南九州経済にも貢献したい」と意気込む。 続いて大分市や熊本市も事業の視野に入っており、九州全域で先の武器を生かす方向にある。

IRのプロに聞く

新光総合研究所
IR 第2部副部長
奥津和宏

「将来への飛躍に向け、着々と布石を打つ」

 2004年3月期はディックスクロキにとって、次の飛躍のための準備の決算期となった。売上高156億4600万円、営業利益4億6000万円と、前期に比べ8.7%の増益となった。前期の増収要因は東京支店扱いの不動産販売の伸長と、建築請負の伸長などにある。売上高営業利益率は2.9%と前期と同水準だった。また、経常利益は3億300万円と3.2倍になった。これは、03年計上した子会社に対する債権放棄による損失がなくなったため。
 04年3月期の業績水準は03年3月期と大きな変化はなかったが、自社による不動産証券化の実現、東京を中心とした用地の取得などが順調に推移している。また、私募債による資金調達を実現するなど、将来の成長に向け、着々と布石を打った決算期となった。
 05年3月期は、売上高184億200万円と、営業利益5億8200万円、経常利益でも3億8300万円と大幅な増収増益を予定している。
 福岡市における舞鶴1丁目の物件は米国系ファンドに売却が決定。東京支店も順調に伸長しており、人員を強化して、売上高の増加を見込む。将来に向けた優良な土地仕入れや機関投資家への営業、入居者募集などの強化のための施策を打ちつつあり、06年3月以降もさらに売上高と利益の成長が見込める。

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