2004年7月号157ページに掲載
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IR特集

グリーンクロス
福証 銘柄コード7533

活力ある組織文化を醸成 関西地区に4販売拠点を開設

青山明社長

〒810-0033
福岡市中央区小笹5-22-34
TEL.092-521-6561

http://www.green-cross.co.jp
 建設不況を背景とする従来の建設市場向け安全機材の売り上げ 強化を図る一方、新たな需要を創造。グラフィック看板のグリーンメディア事業、特注看板部門、レンタルのグリーンレンタル事業が大幅に売り上げを伸ばしており、官公庁、工場、学校、病院、一般企業へと市場を一層拡大している。
 そのキーは社員一人ひとりの「実質力」にあると思っている。仕事を実学として自己実現する理念をもとに、より活力のある組織文化を醸成。人材育成に組み込んだ自己開発の「修業制度」はその一環であり根付いてきたようだ。04年上期は粗利が前年比で2%アップするなど効果も出た。
 右肩上がりの時代がすでに終わりを告げ優勝劣敗の2極化が進む業界では、常に会社の体質を変えることが不可欠。前期に導入したIT、営業支援システムを活用した機能集約的な効果を一層高めるべく、推進する修業制度に合ったレベルにシステムを再構築、9月から一新する予定である。これにより提案力を一段と向上させたい。
成長株の筆頭であるグリーンメディア事業は、03年上期売上高が前年比32.8%増の3億9500万円となった。
 新規拠点の開設は今期も関西地区に重点を置く。従来の神戸、姫路に加えて7月開設の大阪市をはじめ大阪府堺市、高槻市、三重県四日市の4拠点に、大阪市ではグリーンレンタル、グリーンメディアの2事業も拠点に加え、エリア展開の相乗効果を出したい。
 そのためにもグリーンメディアを含めた特注看板の売上ウエートを7-8%高め47-8%まで引き上げていく。中国など海外調達品の構成比6.2%について今期は11.2ポイント増を図り、価格競争力も付けていくつもりだ。ニーズ拡大を見込む「安全」「環境」を産業として発展させ、いずれは関東も視野に北は北海道まで全国展開していきたい。

IRのプロに聞く

野村證券
金融経済研究所 企業調査部
シニアアナリスト 榎本豊

「拠点拡充とグリーンメディア事業との相乗効果に注目」

 同社の主力事業は工事看板、保安用機器など、主として工事現場の表示や安全確保に必要な機材の販売・レンタル。公共事業の削減が続く逆風の環境下ながら、04.4期は6期連続増収、経常利益も5期続けて3億円台を確保した模様。同社は業績の安定性が極めて高く、業界では売上高で3位ながら、収益性や財務体質で他社を凌駕する。この背景には、環境変化に対応して収益源を多様化するなど、経営展開のスピードの速さが指摘できる。特に、2000年前後に矢継ぎ早に打ち出した諸施策が、今日の安定業績を下支えしている。例えば、(1)工事用安全機材が価格競争に陥ると見るや、中国への製造委託に踏み切ったこと。(2)主力製品の需要が購入からレンタルに移行する傾向が現れると、レンタル事業に参入、売上高のほぼ1割にまで育成したこと。(3)建設工事関連以外の市場開拓としてグラフィック看板分野に着目、住友スリーエムと提携のうえ、「グリーンメディア(GM)事業」を立ち上げたこと、などが挙げられる。今後は、現在の32拠点を、関西や首都圏に重点を置き、2010年までに72カ所へと拡充、各拠点において既存事業とGM事業が相乗効果をもたらす取り組みに注目したい。

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