IRのプロに聞く
野村證券
金融経済研究所 企業調査部
シニアアナリスト 榎本豊
「拠点拡充とグリーンメディア事業との相乗効果に注目」
同社の主力事業は工事看板、保安用機器など、主として工事現場の表示や安全確保に必要な機材の販売・レンタル。公共事業の削減が続く逆風の環境下ながら、04.4期は6期連続増収、経常利益も5期続けて3億円台を確保した模様。同社は業績の安定性が極めて高く、業界では売上高で3位ながら、収益性や財務体質で他社を凌駕する。この背景には、環境変化に対応して収益源を多様化するなど、経営展開のスピードの速さが指摘できる。特に、2000年前後に矢継ぎ早に打ち出した諸施策が、今日の安定業績を下支えしている。例えば、(1)工事用安全機材が価格競争に陥ると見るや、中国への製造委託に踏み切ったこと。(2)主力製品の需要が購入からレンタルに移行する傾向が現れると、レンタル事業に参入、売上高のほぼ1割にまで育成したこと。(3)建設工事関連以外の市場開拓としてグラフィック看板分野に着目、住友スリーエムと提携のうえ、「グリーンメディア(GM)事業」を立ち上げたこと、などが挙げられる。今後は、現在の32拠点を、関西や首都圏に重点を置き、2010年までに72カ所へと拡充、各拠点において既存事業とGM事業が相乗効果をもたらす取り組みに注目したい。
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