2004年6月号136ページに掲載
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ITビジネス最前線

特化した技術力で顧客の「柱」を作る

遠藤史朗 社長

フォーサイトシステム


〒810-0072 福岡市中央区長浜1-4-6 Tel.092-752-3580
http://www.foresight.co.jp/

三岩グループ母体にソフトウエアを受託開発

同社が入る三岩九州総合ビル
 情報サービス企業中堅の三岩グループ(東京)は福岡市出身の岩崎宏達代表が創業、設立40周年を迎える。1968年に業界でいち早く福岡に進出して九州の拠点とし、同氏自身も鎌田迪貞九州電力会長など地元経済界とのつながりが深いなど九州はゆかりの地。
 これを母体とするフォーサイトシステム(福岡市、遠藤史朗社長)は設立35年目で、ソフトウエア開発を手がける技術者集団だ。製造、金融、流通、公共などの各分野でコンサルテーション、システムインテグレーション、ソフト受託開発、情報処理サービス、アウトソーシングなどを展開、売上高62億円(04年1月期)の規模に成長した。
 2月に専務から就任した遠藤社長は、さらなる売上増に向け(1)大手ベンダーから受託するソフト開発で特化技術に力を入れる、(2)顧客を開拓して顧客の「柱」を作り出す、の2点を最大のテーマに掲げた。(1)の特化分野は金融とデジタル技術。保険会社の401Kシステムや証券取引所の基幹業務系システム、大手電機メーカーの発券機、自動改札機、携帯電話に組み込むソフトなどに実績があり、同社ならではの技術をさらに生かしていく。(2)ではエンドユーザーに対するSE(システムエンジニア)の提案活動に力を入れていく。経理や財務会計というアプリケーションソフトの開発などについて、マネージメントや対話能力を発揮すべく、人材育成も強化する。同社長は「特定の顧客に特定の技術を提供することで最適なシステムが構築できる」と自信を示す。

ルート別の2部体制で競争力をつける

 そこで、2月にベンダー向けのソリューション部とエンドユーザー向けのシステムインテグレーション部のルート別に分ける組織再編を実施した。さらにこの2つのテーマを推進すべく、分かれていた業務系と制御系の2つのシステムソリューション部門を統合、業種や分野によって別々で行っていた手法を共有化することで一段と開発力を高めていく。一連の組織改革は、求められる価格や技術の競争力をつけていくのが狙いだ。
 同社には高度な技術を持つスペシャリストが多く、大手など得意先からの信頼も厚い。同社長は「何と言ってもこれまでに蓄積したノウハウが最大の武器。これを財産にこつこつと地道に実績を作っていきたい」と同社の堅実経営を踏襲。前期まで6期連続して増収を続けており、10年1月期売上高を現在の約1.6倍となる100億円に引き上げ、経常利益も一層高めるのが目標だ。7月には福岡市で三岩グループ創立40周年記念パーティーを開催、多くの来場者を見込んでいる。九州、東京、大阪を市場とする「九州発スペシャリスト集団」の果敢な前進に、期待と支援のまなざしが注がれている。

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