2004年4月号123ページに掲載
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九州の大学2004

中村学園大学

「専門性、実践性高めるアジアの研究拠点へ」


藤本 淳学長
 母体の中村学園はその前身である福岡高等栄養学校の開校以来、今年6月に創立50周年を迎える。専門性の高い実学教育がモットーで、今春、薬膳科学研究所や大学院の研究科と課程、それに初めて本学付属保育園を開設するなど、スペシャリストの養成を一段と強化している。また、2000年に開設して以来初めて卒業生を出す流通科学部を含め、就職率が全学で毎年90%を超え「就職の中村」との定評もある。

薬膳科学研究所を設置 実践栄養の指導者を育成

 生活習慣病が急増し高齢化が進む中、医療費の増大はますます深刻な問題になってきた。そこで国は健康維持に必須である食生活の改善に重点を置き、05年から小・中学校などの教育機関で栄養教諭を配属する予定で、発育段階からの食育の効果による医療費縮小が期待されている。
 本学は、従来から「健康増進センター」により地域住民の方々の協力で健康チェックを実施、また薬膳科学研究室では食品会社と連携した機能性食品を開発するなど実践的な研究を進めてきたが、4月に同室を「薬膳科学研究所」に改め、研究体系ごとに専任研究員を配置、研究機能を一段と拡充した。もとより栄養学を発祥とする本学は中医学のメッカである上海中医薬大学との学術交流があるが、中国においてすら薬膳の教育体系や学術的基盤はいまだ確立されていない。そこで同研究所では疫学的解析による薬膳効用の実証を積み重ねるなど理論と実践の融合を目的とする。さらに、経済産業省の新規成長産業連携支援事業など、国の補助金による研究を進め、産業界や本学栄養科学部をはじめ、4月に西日本地区初の開設となる本学栄養科学研究科博士課程(後期)などと研究協力体制を組み、産官学連携を図って、アジアの栄養科学の研究拠点にしていきたい。
 また、近年は管理栄養士の養成機関は増えたものの実践的な栄養学の指導者は不足している。本学の伝統である実学教育、即戦力の養成は、遅れがちな国内の栄養学の教育・研究を押し進めるうえで重要な役割を果たすものと確信している。

大学院、付属保育園も開設 実学教育強化で人材輩出

 流通科学部では4月、大学院流通科学研究科流通科学専攻修士課程を、初等教育としては2つの付属幼稚園に加えて「中村学園大学付属おひさま保育園」(福岡市西区姪浜)を開設。来春は人間発達学部を基礎とする大学院修士課程の設置を計画している。
 本学が03年4月に大学基準協会の正会員認定を受けたことも、本学教育の充実度を計るうえで大きな自信につながった。経済不況、少子高齢化という流れの中で、次代に向け、いかに建学の精神をもって社会に貢献する人材を送り出していくかが本学の使命と自覚している。


【理事長】 中村 量一
【学 長】 藤本 淳
【創立年】 1953年
【建学の精神】
「理論と実際の統合を図る」
「清節の風をたっとび、感恩の情にとみ、労作にいそしむ」
「形は心の現れである」」
【所在地】
〒814-0198 福岡市城南区別府5-7-1
TEL.092-851-2531(代表)
【URL】 http://www.nakamura-u.ac.jp/
【設備・施設】
情報処理センター/行動実験室・観察室、電子顕微鏡室/図書館/薬膳科学研究所/健康増進センター/学生ホール/学友会館/留学生宿舎
【学部学科】
〔栄養科学部〕栄養科学科 
〔人間発達学部〕人間発達学科 
〔流通科学部〕流通科学科
【大学院】
〔栄養科学研究科〕
栄養科学専攻博士前期・後期課程
〔流通科学研究科〕
流通科学専攻修士課程
【短期大学部】
食物栄養科/家政経済科/幼児保育科

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