2004年4月号121ページに掲載
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九州の大学2004

崇城大学

「学生一人ひとりのやる気を引き出す教育へ」


中山 峰男学長
   本学は創立者中山崇義学長が提唱した「体・徳・智」を教育理念に掲げ、次世代を担うにふさわしい人材の育成に取り組んでいる。
 健康を第一にしてこそ身に付けた技術を十分に生かすことができ、科学技術の発展も健全な心身があってこそ可能である。さらに人類の幸福のための科学技術の発展を考える「徳」と探求心を持って未知なる技術を追及する「智」。いかに時代が変わろうと本学の基本理念は不変であり、創立者が日ごろから大切にしておられた「思いやり」の精神を本学の基本精神の中心に据えたい。

学生のニーズを掌握し興味をつなぎ止める 

 本学は総合大学構想に基づき、2000年に芸術学部を開設。これに伴い校名を熊本工業大学から崇城大学へと変更した。昨年には芸術学部の大学院設置認可も下り、これですべての学部に大学院が設置されることになった。将来は薬学部の新設と情報系学部、生命系学部の改組転換も計画しており、総合大学としての歩みを着実に進めている。
 一方、少子化の影響で大学間競争は激しくなるばかりだが、大学教育は依然としてマスプロ的な集団教育を引きずっているようだ。日本の民間企業が企業努力を続け、消費者ニーズに合った生産体制を整えたのに比べ、大学は大幅に遅れを取っているといえよう。今後は学生一人ひとりのニーズに合った学内環境を整え、学生の興味ややる気を引き出す講義が不可欠であり、興味をつなぎ止めることが何より重要である。
 本学では新たな試みとして、一人ひとりの学生の理解力に合わせた講義のあり方として「eラーニング」の導入に踏み切った。パソコンソフトを使い、個人の理解力に合わせた進度別授業を目指す同システムは、一部の大学で取り入れられているものの、本格的にカリキュラムに組み込むのはおそらく九州初。当初、基礎学科で導入し、現状との講義との連携を検討し、今後の運用方法を確立したい。

産業社会との連携 国際化への対応も不可欠

 産学官連携が強まる中、本学では地域や産業と連携し、さまざまな取り組みを行っている。紫イモを原料とする発酵酒「ぱーぷる」は本学の応用微生物工学科の研究室の成果が実り、熊本県山鹿市の千代の園酒造から販売されるもの。その際ネーミングやラベルデザインも本学の芸術学部生が考案した。
 またグローバル化の時代、これまで以上に国際交流を積極的に推進したい。今後、米国、豪州、中国などと姉妹校締結を推進していく予定で、地域の方々にホームステイの受け入れを依頼しているところだ。
 民間企業で培った経験を生かし、独自の視点に立った経営で、新しい大学のあり方を真剣に模索したいと考えている。


【理事長】【学 長】 麻生 維美
【創立年】 1967年
【建学の精神】
「体・徳・智」
【所在地】
〒860-0082 熊本市池田4-22-1
TEL.096-326-3111
【URL】 http://www.sojo-u.ac.jp/
【主要施設】
航空工学実験研究所/機能物質解析センター/エネルギーエレクトロニクス研究所/付属専門学校/放送大学(熊本学習センター)
【学部学科】
〔工学部〕電子情報ネットワーク工学科/応用電気情報工学科/機械工学科/応用化学科/環境建設工学科/建築学科/宇宙航空システム工学科/応用微生物工学科/応用生命科学科
〔芸術学部〕美術学科/デザイン学科
【大学院】
〔工学研究科〕(博士課程6専攻)エネルギーエレクトロニクス専攻/機械システム工学専攻/応用化学専攻/環境社会工学専攻/応用微生物工学専攻/応用生命科学専攻(修士課程7専攻)電気・電子工学専攻/機械工学専攻/応用化学専攻/建設システム開発工学専攻/構造工学専攻/応用微生物工学専攻/応用生命科
〔芸術研究科〕(修士専攻2専攻)美術専攻/デザイン専攻

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