2004年4月号78ページに掲載
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“高品質”地場ハウスメーカー2004

新産住拓

「ハウスメーカーは、地域のお客様のためにある」


小山幸治社長
 新産住拓(熊本市)は、創業以来40年間「会社は、お客様のためにある」(小山幸治社長)という思いを貫いてきた。それは「(1)ハウスメーカー版の“地産地消”と(2)情報オープン主義に基づいた(3)自然素材の健康住宅」として、具現化される。
 同社の家づくりは100%国産材(うち熊本県産材は95%)をベースとする。もとより同県は、「木材銀座」と呼ばれるほど、良質なスギやヒノキを生む球磨・人吉地方を擁する。この自然の恵みをそのまま住まい造りに生かすところに、同社の事業はスタートする。

自社完結型の県産木材流通システムを目指す

多良木プレカット工場(1995年完成)で、原木を接ぎ木や組み合わせ用にあらかじめ加工して天然乾燥・保管倉庫へ。約150棟分のストックが“出番”を待つ
 年間約7000平方メートルの原木を産地から直接調達し、直営のプレカット工場と天然乾燥・保管倉庫で加工して“長期熟成”(1年以上の自然乾燥)する。 製材業ではなく、地場のハウスメーカーがじかに丸太を買い付けるのは全国的に見ても例が少ない、という。実際、手間ひまをかけて天然乾燥させた木は光沢があり、経年変化でさらに美しさを増す。これほど県産の天然木にこだわるのも「50年以上、地元の山野ではぐくまれてきた樹木への愛情と敬意から。21世紀は、国産材の時代」と強調する。
 3年後には原木1万平方メートルの産地調達を目標としている。将来は自社内一貫型の木材循環システムを目指す「新産の森」構想も胸中にある。同時に、福岡県や関西圏の市場進出も視座にあるという。

広く社会に開かれた自然素材の健康住宅

「住拓館」では室内ドア、瓦(かわら)、タイル、ファブリックまであらゆるサンプルが自由に選べる
 さらに地域に開かれたハウスメーカーを目指す姿勢も徹底している。何しろ、要望さえあれば、1本の原木から構造・部材まで、自分の目で確かめて自由に選べる。
 「実物大構造館」には家の主要・基礎部分を原寸大で再現する。体感型ショールーム「住拓館」では、いろいろな建材を自分の目で確認できる。また、「木材館」は“樹木の博物館”。ムク材は冬暖かく、夏涼しい空間を演出。カビやダニなどの発生も防ぐ。
 もちろん、畳(たたみ)には有機低農薬栽培の八代産イ草を使い、新築時にはホルムアルデヒドなど化学物質の測定証明書(基準値0.08 ppmを完ぺきにクリア)を、希望者に有料で直接、手渡しするなど、家族の健康への配慮と誠実さも全国唯一のスタンスといえるだろう。

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