2003年12月号108ページに掲載
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メディカルケア特集

今宿病院

超ストレス、超高齢化時代に存在価値がアップする、「身近な心の相談相手」


深堀元文院長
 消費不況が長引く一方、高齢化が進む今日は「超ストレス時代」といえる。企業業績は低迷し、現場には合理化やリストラへの心配が絶えない。年金制度や保険など、将来の保証も十分ではなく老後の不安も増すのみで、ビジネスマンにはメンタルヘルスへのケアも求められている。
 「ストレスはため込まずに、気分を適度にリセットする生活習慣が大切」(深堀元文・今宿病院院長)だが、ときには心身が「イエローカード」を出すことがある。そのときの対処法も心しておきたい。

心が発するシグナルをどう読み、対応するか

 例えば、何をするのもおっくうで身が入らないとか、イライラが続いて眠れないといった不調から内科の検査を受けたが「直接的に悪いところが見当たらない」と話される。が、「こうした身体上のシグナルは、実は心の中から発信されている」例もある。
 精神疾患では、患者自身が自分は病気だと気付いていないケースが多く、「初期段階では家族、友人など周りの人たちの理解と介入が不可欠」という。その上で“心の風邪”ともいわれ、生きるエネルギーが無くなる「うつ病」や、もともと神経質なタイプに心理的、環境的な要因が重なって起こる「神経症」、心理的なストレスが引き金となり身体的な病状が現れる「心身症」などを専門医に治療してもらう必要がある。

アレルギーなく、ステータスとしてのカウンセリングへ

福岡市内から唐津市方面に、国道202号線を走ればすぐに視界に入る。今津湾の海原も近い
 また「心の問題は加齢に正比例して拡大する」。体力・健康、地位と職場、伴りょや友人など、私たちは年を重ねるごとに失うものが増えるが、こうした「喪失体験」が精神疾患を引き起こす「鍵体験」につながることも多いからだ。
 特に、九州・沖縄8県は2005年には全国に先駆け、超高齢化社会に入る。5人に1人が65歳以上となり、現役時代はもとより、リタイア後の心身へのケアが注目される。
 特に“モノ忘れ”で発症するアルツハイマー病などの老年期痴ほう症も精神症状や問題行動が認められる場合、精神科の対象となる。ここで、かつては精神科医にかかるということに本人、周囲ともアレルギー反応があったのが、このごろはごく気軽なものになった。アメリカでは「精神科医にかかっていること自体が、ステータス」とまでいわれるが、日本でも精神科でカウンセリングを受けるのは日常的な風景になりつつあり、「身近な心の相談相手」として、再確認しておいてよさそうだ。
今宿病院
福岡市西区今宿2-12-7
TEL.092-806-0070
http://www.imajuku-hospital.gr.jp
●診療科目 精神科・心療内科・内科
●診療時間
 平日 9:00〜13:00 14:00〜17:00
 土曜 9:00〜12:00

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