2003年12月号106ページに掲載
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メディカルケア特集

原三信病院


前立腺がんの先進的療法で超音波方式を採用 体にやさしい治療を展開


平祐二院長
 高齢化や生活習慣の変化に伴って前立腺がんの患者数が増えている。一般人の意識の高まりや検査の精度向上などが要因と考えられ、検診を受けることによりがん発見の機会が拡大しているからだ。もともと泌尿器専門医院としてスタートした原三信病院(福岡市、平祐二院長)は、先進的な治療法を取り入れ九州の泌尿器疾患治療で最も症例数が多い。
 前立腺がんの場合標準的治療法として、まず前立腺摘出(または全摘除)術がある。院内で手術数が通年10―20例だったのが、昨年は39例、今年(9月まで)が44例と急増した。前立腺がんの治療法はこのほか、放射線療法やホルモン療法、内分泌治療、抗がん剤治療などがあるが、同院は9月、最新の療法といえる超音波療法を開始した。
山口秋人副院長(泌尿器科主任部長)
 主流である前立腺摘出手術は手術と入院で2―3週間はかかり、しかも下腹部に切開が入る。また、放射線治療だと通院が通常30回程度の1カ月半にもおよび、合併症の発症例も少なくない。これに対して同院が実施する高密度焦点式超音波治療は、計3―4日の短期治療で済み「合併症も少なく、切らずに治す」から、体にやさしい治療法と言える。山口秋人副院長は「摘出手術に劣らない効果がある」と指摘。医療界でも手術の次にくる療法として注目を集めている。

専門性高め分かりやすい医療に徹する

泌尿器悪性腫瘍の推移(同院)
 同院によれば、超音波治療による効果について早期前立腺がんにおいては90%以上という高い治癒率を示している(血液検査であるPSA=前立腺特異抗原の測定による)。これは全摘除術に比べてもほぼ同じで、高水準に達する。健康保険は適用されないが、治療費と入院費を含めて初回80万円(2回目以降30万円)というから、前述した治療期間の長い手術に比べれば、むしろ負担が軽いケースさえ出てきそうだ。ただ、副作用はまったくゼロではないため、同院では十分な説明により同意を得てから治療にかかるようにしている。
 このほか泌尿器悪性腫瘍、尿路結石、性機能障害、男性不妊などあらゆる疾患にも対応、昨年クリニカルパス(入院治療計画)も導入した。
 専門性を高めながら最新で確立された安心の治療を心がけるのが同院のモットー。4月には電子カルテを導入し、18の診療科でカルテ情報の段階的な開示を進めるなど、患者が分かりやすく、納得する地域医療に全力を傾けている。
原三信病院
福岡市博多区大博町1-8
TEL.092-291-3434
http://www.harasanshin.or.jp
●診療科目 総合診療科・循環器科・呼吸器科・消化器科・血液内科・腎臓内科・感染症免疫科・糖尿病科・外科・脳神経外科・整形外科・泌尿器科・産婦人科・歯科・放射線科・麻酔科・臨床病理科・人間ドック
●診療時間
 平日 9:00〜13:00 14:00〜17:00
 土曜 9:00〜13:00

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