物流機能のアウトソーシングで本業に経営資源を集中高まる企業の物流効率化へのニーズ■博運社 ■福岡倉庫 ■九州・沖縄地区物流業者ランキングアウトソーシングでさまざまなメリット「顧客から物流の見直しや効率化を求められるケースが増えている」(富永太郎・福岡倉庫社長)、「競争は販売の方でして、それ以外の物流の面では製品の共同配送を行って効率化を図る、メーカーが目立ってきている」(眞鍋博俊・博運社社長)と言うように、長期化する景気低迷の中、物流にかかるコストを削減することで、利益の確保につなげようといった企業の動きが強まっている。アウトソーシングすることによって企業では、製品の配送を効率化できるとともに、在庫の圧縮にもつなげることが可能となる。また、それまで物流のために使用していた自社倉庫を、他の目的で使用するといった資産の有効活用や物流部門の人員削減などのメリットも挙げられる。 よく耳にする3PL(サードパーティ・ロジスティクス)とは、顧客である荷主に対して商品の受発注や在庫管理、さらには情報管理や情報化に至るまで、総合的な物流の効率化を提案し、それら物流業務を一括して受託するサービスである。 福岡市の国際コンテナターミナルが供用開始もともとアイランドシティは、博多港の港湾機能を強化することから誕生した街と言える。世界の物流事情を見ると、荷物をより安く、なおかつ大量に輸送するために、船舶が大型・高速化。ところが従来の博多港は水深が浅くて、大型船が寄港することができず、そのため香港やシンガポールといったアジアの中でも整備された港に、物流が集まっていくことが懸念されていた。 そこで博多港に大型船が寄港できるように、そのための航路を深く掘り下げることになり、そこから出た土砂と、加えて市営地下鉄3号線の工事などから発生した土砂を、どこかで処分するのではなく、埋め立て用の土として利用することで、生まれたのがアイランドシティである。 供用が開始された国際コンテナターミナルは、神戸以西では最大級となる5万トン級のコンテナ船1隻と、6万トン級コンテナ船2隻が同時に接岸できる水深14メートルから15メートルの岸壁を整備。施設面では、大型船の荷役にも対応できるよう、九州最大・高規格のコンテナクレーンや、作業効率の向上を図るためヤード内には、国内初となる8列対応の門型移動クレーン(トランスファークレーン)を導入するなど、最新鋭の設備を備えている。 また、24時間フルオープン化や、港湾施設利用にあたってのトータルコストの低廉化、さらにはHiTS(博多港コンテナ貨物ITシステム)といったIT技術を積極的に活用したフレキシブルで迅速な情報提供を図るなど、先進的なコンテナターミナルを実現し、これで対岸の香椎パークポートとともに多様な機能を持つ、高度な物流拠点が形成されることになる。 九州での物流事業者の動きが一段と活発化一方で、九州での物流事業者の動きも、一段と活発化してきている。「当社としても他社との競争で遅れをとらないよう、福岡に倉庫を作って、物流のシステムづくりを急いだ。熊本と比べて福岡は、物流の需要も多いので、今後の市場に期待している」(熊本交通運輸)、「3PLは顧客にいかに提案し、どれだけご満足いただけるかがカギとなる。顧客のニーズを少しでもつかむため、より一体化した取り組みをしている」(日東ロジスティクス)といったことや、「請け負った荷物を保管するだけではなく、在庫管理、流通加工、品質管理から情報提供まで、トータルなサービス」(福岡倉庫)を行っている。輸送の面で見ると、「貸切りから大口、小口の貨物、あるいは医薬品や食品といったデリケートな貨物まで、あらゆるニーズにお応えできる体制」(博運社)を整えている。また、複数の顧客企業の貨物を混載して運ぶ共同配送によって、輸送コストの削減を図っている。 メーカーや卸業者などが、自前の自家用車で運んでいる貨物の市場は、まだ15兆円の規模があると見られており、それをどう取り込んでいくかが、今後の成否のカギとなる。 | ||||
|
●ご意見・ご感想・情報提供はこちら (尚、無記名・連絡先のないメールは削除されます) | ||||