2002年11月号98ページに掲載

長崎特集・・・九州親和フィナンシャルグループ

県内最大の金融機関として

地域における総合金融サービス業をめざす

松浦 弘和・九州親和ホールディングス社長
 2002年4月、親和銀行と九州銀行が経営統合して九州初の銀行持ち株会社「九州親和ホールディングス」(佐世保市、松浦弘和社長)を設立、九州親和フィナンシャルグループ(KSFG)が誕生して半年が経過した。「新しい時代のニーズを的確にとらえ、総合的な金融サービスを提供できる地域金融モデルの創造」を経営ビジョンに掲げて、03年4月の合併という次のステップ実現に向け、その地歩を着実に進めている。

<小見出し1(Rodin DB)>

時代の数歩先を行く経営刷新

 KSFGは統合により、預金量約2兆5000億円、業務純益約200億円と長崎県内では最大規模の金融グループとなった。
 一方で、規制緩和による自由化やIT技術の進展など、金融機関を取り巻く環境は急速かつ劇的に変化している。預金・貸出を中心としたマーケットの量的拡大という銀行の主要業務は終えんを迎えたとされることから、KSFGは「地域における総合金融サービス業」へと業務内容の進化を図っている。
 具体的には、県内トップバンクとしての“規模の利益”を背景に、時代の数歩先を行く経営の刷新策を講じている。例えば、システム投資の一本化など経営資源の集約化を図ることで一層の経営効率化を推し進めている。持ち株会社設立後2年以内の合併時期を1年前倒ししたのも、経営のスピードアップと統合効果の早期発揮を実現するためだ。統合効果を利用者へのサービスに還元することも含めて、規模の拡大に見合った地域貢献をめざしている。
 合併を機に一気にスタートダッシュをかけるべく、システム統合や業務のすり合わせ、行員の交流など各種準備も着々と進んでいる。 <小見出し1(Rodin DB)>

「新たなる挑戦」で地域と成長

 両行がこれまで取り組んできた「地域経済が発展・浮揚するために金融機関として何ができるか」という課題は、KSFGとしても積極的に追求し続け、その役割を果たしながら地域とともに成長していくという基本方針は変わらない。
 KSFGは長崎県を「核」として佐賀、福岡の北部九州3県に営業基盤を持つ広域的な金融グループとして展開している。また、中小企業診断士やFA(ファイナンシャルアドバイザー)など専門スタッフも充実していることから、このネットワークを最大限に活用して豊富で有益な情報を利用者に提供する体制が整った。
 さらに、ATM網やダイレクトチャネルの整備、事務処理のスピードアップなど「もっと身近にもっと便利に」「あなたのサポートセンターに」を営業コンセプトに顧客利便性の向上に取り組んでいる。
 一方で、店舗・ATMの統廃合をはじめ大胆な経営の再構築の推進という観点からも事業戦略である「新たなる挑戦」を実践していきたいとする。
 今後、KSFGは収益性や効率性の追求により、統合効果を早期に実現しながら健全経営に徹するとともに、地域経済の発展に貢献するという地域銀行の使命を確実に果たしていくことが期待される。

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