2002年7月号108ページに掲載
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注目企業2002 《株式公開企業》

黒木透社長

ディックスクロキ 
ジャスダック

「三位一体のパートナーシップ」で地域社会


 ディックスクロキ(福岡市)では「三位一体のパートナーシップ」で進む展開を、福岡・東京を主軸にさらに強化させている。
 福岡では不動産投資ファンドが動く。賃貸マンション4棟(資産規模約27億円)を購入する一方、特定目的会社(SPC)を設立し同社出資でファンドを始め、投資を募る。ディックスクロキは同物件の管理・運用を引き受け、90%以上の入居率をキープして年間5%程度の予定利回りをキープする。
 2005年ごろをメドに、複数ファンドの合計資産規模が200億円まで伸びた段階で、一銘柄の不動産投資信託(REIT)として上場を目指したい。
光ファイバーに接続できるブロードバンド(高速大容量)対応型マンションも、2002年度内に15棟(約1200戸)、福岡市内で計画中
 01年10月に設立した子会社、シーエムジェイ(福岡市)では完全オンライン入居契約システム「賃貸マーケット!」が稼働中。リモートキーシステム「開TEL君」(特許出願中)と連動し、ユーザーは完全に1人で下見、契約までできる。審査や家賃決済はオリエントコーポレーションと提携、賃貸不動産オーナーと管理会社にはオリコが家賃保証する。02年には、1万件の物件掲載で15億円の売上が目標。
 01年10月に開設した東京事務所では、外資系ファンドに向けた、「1棟売り」が活発化している。
 渋谷区、千代田区の2カ所の土地を9億円で取得、土地と建物を合わせて一括販売していく。将来、その土地と建物がどれだけの成長し価値を生むのか。路線価格表や取引事例法ではなく「収益還元法」に照準を合わせ、メリハリの効いた開発と提案を進めるのだ。
 こうした展開への外資系ファンドの期待や注目は高く、近いうちに受注額を今の20億円から40億円程度にまで引き上げていく。
 これからも、チャンスと見た市場には積極的にチャレンジしていく構えは、変わらない。
<5幹事会社名>

IRのプロに聞く

<5幹事会社名>

新光総合研究所

IR部 部長 奥津和宏 <6幹事会社見出し>

「証券化ビジネスの展開に期待」


 2002年3月期は、売上高96億5500万円、経常利益3億300万円で、当初の業績見通しを下回ったが、これは同社の成長が止まったということではなく、次の飛躍の準備と見る。というのも、計画を下回った主因は、前期の売り上げに計上するはずだった不動産証券化(REITなど)が、03年3月期にずれ込んだため。今期は前期の積み残しを勘案し、単体ベースで売上高166億3800万円、経常利益5億2400万円を見込んでいるが、業績の下方修正の確率は低いと思われる。
 同社の4―5月のPER(株価収益率)50倍程度、PBR(株価純資産倍率)7倍程度の株価水準は、不動産会社としては高い評価を得ているといえる。今年1月に3390円をつけた株価が、5月9日の下方修正で成長シナリオにブレーキがかかったという印象から1700円まで下がった。その後安定的に動いており当面の底値になることも考えられる。
 同社は、安定的な利回りを求める資産家に対して、そのニーズに合う不動産商品を提供できるという特長があり、また01年に東京事務所を開設(02年7月には東京支店へ昇格予定)。さらに敷金・礼金を廃止する完全オンライン入居契約システムに大きな期待が持てる。これらが、順調に推移すれば、多くの不動産関連企業の中で高い投資価値評価を獲得することになるだろう。

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