2002年4月号90ページに掲載
“高品質”地場ハウスメーカー2002

【ファーストハウス編】
■ジェイア−ル九州住宅  ■新産住拓
 【セカンドハウス編】 ■段インテリア  ■サンリツ

持ち家の新設着工戸数(2001年)は14.3%減の38万戸と、2年連続ダウンした

トップビジネスマンなら建ててみたい、
こんな『家』

ユーザーが選び、市場に生きるハウスメーカーの条件は?


不況だからこそ、勝負。今を危ぶみ次の機会をどう読むか

【ファーストハウス編】

九州の住宅市場は、ピンチとチャンスが共存している。 全国でも新設住宅着工戸数(2001年)は前年比4.6%減の117万戸と1983年以来の低水準だが、九州はさら厳しく、5年連続前年割れの同8.0%減10万3000戸と、68年ころのレベルで、ピーク時の90年(17万9000戸)の半分近くまで落ち込んだ。 地場ハウスメーカーからは「中高年、1次取得者層の反応が鈍い」「モデルハウスへの客足が目に見えて落ちた」などの声を聞くことしきり。長引く不況が住宅市場に影を落としている。01年以降、九州でも、企業の合理化、リストラなどが本格化する中、家を持つより将来への不安が先行、ローン支払いに縛られる生活を拒否する傾向が浮かび上がる。
この余波は住宅業界を直撃。合併・再編を余儀なくされるメーカーは幸運なほうで、企業としての基礎体力が弱い零細工務店など淘汰(とうた)・撤退組が急増する始末。
ただ、すべての環境が「アゲインスト」であるわけではない。実に、「危機」という字は2つの意味をもつ。
「現状を危ぶみながら、未来のチャンスをうかがうこと」で、ピンチが続く渦中には、次代に向け飛躍するタイミングが芽吹いているもの。時機をどう読み、どう市場に打って出るのか。これがサバイバルの分れ目だろう。むしろ、市場が縮小しスピンアウトするメーカーが相次ぐ今こそ、“高品質”のハウスメーカーのみがユーザーに選別されるはず。
そして、すでに勝負をかけたメーカーがある。

自然の中で、自己実現する価値を求め“3R”を満足

【セカンドハウス編】

さて、経済環境がどう変わろうと、常にユーザー本位の家を提供、市場の支持を得ていれば必ず勝ち残れるのは、セカンドハウスの世界も同じ。

週末ごとの「森の書斎(しょさい)」では、自分
だけの時間がゆっくりと流れていく
競争の本質は、メーカー間のランク付けにあるのではない。未来市場でのシェア拡大にあるのだ。仮に市場が縮小していても、今から将来にわたって不動のポジショニングを築いていれば「いつでもユーザーからは選ばれる」。
ここでのポイントは、これまでのような人工的、画一的な家ではなく、文字通り「世界で一つだけの作品を仕上げること」にありそうだ。別荘として住む機能はもとより「木々の緑や小川のせせらぎなど、自然の中で自らを開放、実現する」価値を表現。独自性あるデザインで、明快な主張ある「家」を、どう提案できるのか。
もともと、九州は阿蘇、日向など山間の土地が多く、木・竹材はじめ森林資源も豊だ。本州でいえば軽井沢や伊豆に代表されるような大規模で本格的なリトリート(隠れ家)としてのセカンドハウスがもっと企画・開発されてもいい。
そこでは日々、多忙なビジネスマンほど「レスト」「リラックス」「リフレッシュ」の“3R”が望まれる。自らの知恵と技能をビジネスシーンに投下、市場で成果を勝ち得た人こそ、心身ともに安らぎ、くつろいで、気分を一新できる時空間を楽しむ資格がある、といえるだろう。

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