平安時代後期の一木造り「木造廣目天立像、木造多聞天立像」(国指定重要文化財=昭和25年8月29日指定)
基山(佐賀県)の大興善寺はつつじ寺の愛称で親しまれている。寺内のつつじ園は大正12年に開設。面積7万5000平方メートル、5万本のつつじが咲き誇る花園である。規模の大きさは、人工のつつじ園としては全国でもトップクラスとのこと。昭和32年に久留米ロータリークラブからつつじ寺の愛称を贈られたことがきっかけで、以後全国的に知られるようになった。 当寺の由来は、養老元(717)年僧行基がこの地に草庵を結び、一刀三礼し十一面観世音菩薩を刻み安置したことをもって開創としている。 承和2(835)年に1度全焼したが、同14(847)年慈覚大師円仁和尚が再興して大興善寺と改称。以後、比叡山延暦寺の末寺として今日に至っている。 当寺には平安時代後期に造られたといわれる木造の「広目天、多聞天」が国宝殿に安置されているのだが、両立像の文化財価値は意外と知られていない。 西方守護の「広目天」の像高は149.4センチ。憤怒の相をしているが、その表現は穏やかで何のてらいもないと評価が高い。北方守護の「多聞天」の像高は146.2センチで檜材の一木造り。やはり穏やかでありながら緊張感漂う秀作との誉れ高い。訪れた際にぜひ一見する価値は十分にある。 | |||
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